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1994 年度 実績報告書

圧迫性脊髄病変に於ける脱髄病変の病理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06671418
研究種目

一般研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

橘 滋国  北里大学, 医学部, 助教授 (60104535)

研究分担者 北原 行雄  北里大学, 医学部, 助手 (40177861)
三枝 宏伊  北里大学, 医学部, 助手 (60235017)
山崎 義矩  北里大学, 医学部, 助手 (20210403)
飯田 秀夫  北里大学, 医学部, 講師 (20159560)
太田 顕成  北里大学, 医学部, 講師 (10050569)
キーワード脊髄圧迫 / 脱髄病変 / 胸椎 / 腫瘍 / ラット
研究概要

初年度は乳癌Fの悪性度が高く発育速度の速い株を同種8週齢ラットの胸椎に移植し、病理所見を検討する予定であった。しかし、この株を用いると硬膜外脊髄圧迫モデルの作成までは可能であるが、最終目的とする脱随病変を作製することは不可能であることが明らかとなった。これはあまりに腫瘍の発育速度が速く、髄鞘のみならず、軸索、血管を含む全脊髄組織に障害が及ぶためである。このため、その後の病理学的検索は中止した。
そして、第2年度に入ってから施行予定であった発育速度の遅い腫瘍株の移植を前倒しで本年度、2ク-ル施行した。第1ク-ル目ではラット10頭を用いた。2頭はsham operationとし、腫瘍を移植したのは8頭であった。第6週後より毎週1頭を屠殺、灌流固定した。その結果、第8週より硬膜管の圧迫が見られ、第13週では全脊髄組織の障害されることが明らかとなった。しかしながら、脊髄が中等度以上圧迫されている病変では病変部位の固定が不十分で死後変化が強く、病理所見の評価は困難であった。
第1ク-ル目の結果を基に第2ク-ル目はラット10頭に同じ腫瘍株を移植し、第9週より第13週まで毎週2頭を屠殺、灌流固定した。第1ク-ル目のときは灌流固定後、一昼夜浸析固定した後に、脊髄を取り出していたが、第2ク-ル目では灌流固定時の固定液量を2倍とし、灌流固定直後に脊髄を取り出し、さらに、大割を入れた後に浸析固定した。現在電顕所見を検討中であるが、少なくとも初期に屠殺、灌流固定した例では死後変化は極めて少なく、固定に関する問題点は解決された。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2013-11-28  

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