研究課題/領域番号 |
06671424
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
糟谷 英俊 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50169455)
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研究分担者 |
谷 茂 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60227204)
塩川 和彦 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60235489)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | クモ膜下出血 / 脳血管攣縮 / NO合成酵素 / グアニレートサイクラーゼ / ウェスターンブロット / ノーザンブロット / エンドセリン / TGFβ1 |
研究概要 |
雑種成犬30頭を各10頭、正常(DO)、血液大槽内注入2日目(D2)、2回注入5日目(D7)の3群に分けた。脳血管攣縮の程度は脳血管撮影にて確認した。脳底動脈を取り出し、一部をウェスターンブロット法用に、残りをRNA抽出用とし冷凍保存した。ウェスターンブロットでは、脳型と交差しない内皮型NO合成酵素、抗アルファサブユニットのグアニレートサイクラーゼのモノクロナール抗体を用い、NO合成酵素の蛋白発現はあまり変化ないが、グアニレートサイクラーゼはD7で約4分の1にまで低下することが明らかとなった。筋収縮の調節蛋白であるカルポニンは、減少していた。一方、RNAの抽出は各群まず4頭の脳底動脈よりトータルRNAを抽出し、ついで3頭の動脈を用いて同様の抽出を2度くり返した。1頭あたりのトータルRNAは平均DO、D2、D7、それぞれ、7、12、19μgが得られた。各レーンに10μgのトータルRNAを用いて電気泳動の後、フィルターを作成した。NO合成酵素とグアニレートサイクラーゼのcDNAプローブを用いてハイブリダイゼイシュンを行ったが、おそらく血管壁での発現がひくいために、ノーザンブロットでは結果をみなかった。現在もPCRを用い実験を行っているが、結果は得られていない。以上の実験を行うと同時に、脳血管攣縮に関与すると考えられる、エンドセリン、エンドセリンレセプターAおよびB、TGFβ1、プロコラゲンタイプIとIIIなどのcDNAプローブを用いて攣縮血管での発現の変化をみた。エンドセリンレセプターAは減少、TGFβ1は上昇、プロコラゲンタイプIとIIIは一定の傾向をみせなかった。
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