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1995 年度 実績報告書

高血圧自然発症ラットの大腿骨頭壊死発生に関係する骨頭栄養血管の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671464
研究機関長崎大学

研究代表者

平野 徹  長崎大学, 医学部, 講師 (00108284)

研究分担者 岩崎 勝郎  長崎大学, 医学部, 教授 (60039542)
キーワード高血圧自然発症ラット / 大腿骨頭壊死 / 骨頭栄養血管 / 血管鋳型標本 / 立体的微細構造 / 血管閉塞 / 機械的圧迫
研究概要

高血圧自然発症ラット(SHRと略す)の大腿骨頭壊死は、成長早期の生後7週から15週の大腿骨頭の骨端核だけに発生する。そして、そのほとんどは骨頭栄養血管であるlateral epiphyseal vessels (LEVsと略す)の閉塞によって起きる。
平成6年度までの科学研究費補助金による研究により、無処置のSHRの大腿骨頭を栄養するLEVsの閉塞には骨頭軟骨の脆弱性が関与していること、またLEVsには骨端核の血行途絶を起こしやすい構造上の特異性が存在することを明らかにした。これらの業績は、国際的な雑誌であるInternational OrthopaedicsやCalcified Tissue Internationalに掲載予定となっている。また、平成7年度の研究の目的は、SHRの大腿骨頭への機械的ストレスを増減させることによって、これまでに明らかになった特異的な血管構造がどのように変化するか、大腿骨近位部の血管鋳型標本を作製し、その立体的構造を検索することであった。
この研究によって、機械的ストレスによって骨頭外側の軟骨部に著しい歪みが起きること、その歪みによってLEVsは自然発生時にみられるものと同様な形態で閉塞することが明らかになった。この研究成果は、平成7年度の第10回日本整形外科科学会基礎学術集会の特別講演で発表した。また、国際整形外科基礎学会(アムステルダム、1996)でも発表予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 平野,徹: "Characteristics of blood vessels feeding the femoral head liable to Osteonecrosis in spontaneously hypertensive rats" Calcified Tissue International. 58(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] 平野徹: "Vascular occulusion and cartilage disorders in osteonecrosis of the femoral head in rats" International Orthopedics. 20(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] 平野徹: "高血圧自然発症ラット(SHR)にみられる大腿骨頭壊死の病態" 整形外科. 47(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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