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1995 年度 実績報告書

先天股脱保存療法後35年以上の経過からみた幼児期の変形と変形性股関節症の相関

研究課題

研究課題/領域番号 06671475
研究機関岩手医科大学

研究代表者

本田 恵  岩手医科大学, 医学部, 助教授 (60048395)

研究分担者 宍戸 博  岩手医科大学, 医学部, 助手 (50206091)
キーワード先天股脱 / 保存療法 / 遠隔成績
研究概要

23例32関節について予後調査できた。また、3例4関節はアンケート調査に応じ、2例2関節は途中経過がないが、たまたま当科外来を受診して診察を受けた。1例2関節はすでに当科にて人工関節に置換されていた。現在の調査状況について報告した。
平成7年度の実績については、下記の如くである。
1.第68回日本整形外科外科学会(横浜、会長;黒川高秀東京大学教授)において、"先天股脱保存療法後、40歳以上になった症例の検討"について講演した。なお、症例は20例であった。
2.上記と同様の内容について、第11回西太平洋整形外科学会にて、"Long term studies of developmental dysplasia of the hip more than 40 years after conservative therapy"の演題でシムポジウムにて講演した。
3.上記に関連する先天股脱の遺伝的要素を探るために、研究分担者の宍戸は第68回日本整形外科外科学会にて、"二親等以内に先天股脱患者を有する先天性股関節脱臼児の臨床成績の検討"を発表した。また、本研究に関連すると思われる演題、中塚らによる"Rb法により治療した片側先天性股関節脱臼の健側のX線学検討"、芳賀らによる"先天性股関節脱臼と股関節形態の遺伝性"などを聞いた。
4.現在の成績
26例36関節のアンケート調査を含めた症例では、平均整復時月齢は23.8±15.9カ月、前回調査時年齢の平均が30.5歳、最終調査時年齢は49.±4.7歳であった。日整会股関節症判定基準(以下JOA score)の平均は、前回調査時では88.2±15.4点、最終調査時では78.0±16.2点と劣化していた。X線学的には、アンケート調査の4関節を除いた32関節中、ほぼ正常が8関節、前期股関節症が6関節、初期股関節症が6関節、進行期股関節症が4関節、末期股関節症が8関節であった。
5.平成8年度の目標
さらに数人の現住所を確認したので、もう少し症例数を増やしたい。また、これらの症例の合計4回のX線から、20歳以下で観血的治療を施行すべきかどうかの境界線をみつけたい。その、定量的指標としては、X線学的指数については、最も一般的なCE角、臼蓋角、その他の指標としては体重とせいぜい職業であろうと考えている。理由は股関節専門医ではなく、一般の整形外科医が、股関節症への進展が危惧される患者を専門医に紹介するにあたって、患者の選択とその時期をより分かり易くしたいためである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 本田 恵: "先天股脱保存療法後、40歳以上になった症例の検討" 日本整形外科学会誌. 69. S446- (1995)

  • [文献書誌] 宍戸 博: "二等親以内に先天股脱患者を有する先天性股関節脱臼児の臨床成績の検討" 日本整形外科学会誌. 69. S443- (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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