研究概要 |
1)ガリウムインジウムトランスデューサーによる靱帯の長さ変化量計測システムを新たに購入した動ひずみアンプ(DMP-711B×4)にて構築した。この長さ変化量は、高速アナログ/デジタルボードにより変換後、コンピューターで解析できるようになった。この解析は、MS-DOSのデータ採取プログラムからMAC-OSに転送し、解析用プログラム(EXCEL5.0)を用いるようになり効率化、グラフ化されるようになった。一方、従来から本実験系で用いてきた電気角度計が破損し、角度の動的計測が不能となり、現在新たな製品を検討している。 2)標本を倒立させ固定する試験台はイリザロフ創外固定器とジュラルミン厚板との組み合わせで完了した。標本の腱に重錘を掛ける方法は、CHINESE CRAMPを応用して可能となった。 3)足関節外側靱帯の停止部を円筒型にくり抜く方法は、ARTHREX社の骨孔作成システムにより正確な骨孔が得られるようになった。一方、当初予定したロードセルは、高額であり本研究補助金の中では購入が困難であり、新たな製品を検討すると共に、自作の可能性を検討している。 4)これまでの研究の成果は、別冊整形外科 No.25(1994),及び南江堂 部位別スポーツ外傷障害1:足・下腿(1995)に報告した。また、第19回 日本足の外科学会(東京)において教育研修講演「足関節靱帯のバイオメカニクスと解剖学的靱帯再建術」として報告した。現在、英文報告の準備を行っている。
|