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1995 年度 研究成果報告書概要

人工股関節再置換術における冷凍保存同種骨移植とβ-TCPの併用に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671489
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

富田 泰次  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (80056788)

研究分担者 森川 茂  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00239633)
六本木 哲  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30201130)
杉山 肇  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40196770)
金尾 豊  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00169541)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワードβ-Tricalcium phosphate / bone remodelling / 骨形成 / Allograft / bone stack / bone graft / 同種骨移植 / 骨伝導
研究概要

人工股関節再置換術においては、同種冷凍保存骨が用いられるが母床との骨癒着が遅いことからβ-TCPを加えることにより骨形成を促進し迅速に骨癒合が完成され更に早期から荷重に耐えられるものと考え実験を行った。
まず、donorとして日本白色家兎の大腿骨下端から直径4mm、長さ7mmの円柱状の骨を採取した。これを-80℃で1カ月冷凍保存しdonorとした。次にニュージーランド白色家兎をrecipientとして左側大腿骨の下端の内側顆部にdonorから採取した移植骨と同等の大きさの骨孔を開けた。次に、donorから採取した冷凍保存骨の中央にドリルで1.6mmの骨孔を開けβ-TCPを細粒状にして詰め、この移植骨をrecipientの大腿骨顆部に挿入した。また、β-TCPを詰めない同種骨を移植したものをコントロール群とした。以上の実験群につき、術後4週、10週で標本を作製し、骨形成の状態を比較検討した。なお、検体採取2週前に[N,N-di(carboxymethyl)-aminomethyl]-fluorescein 20mg/kgを皮下注射し、1週前にOsytetracycline 30mg/kg筋肉内注射して骨標識とした。その結果、術後4週のコントロール群では移植床から保存骨外周にかけて骨新生を認めたが、保存骨中央部ではほとんど骨新生は認められなかった。これに対しβ-TCO群では保存骨中央のβ-TCP周囲に類骨の形成を認めた。術後10週では、コントロール群では移植床から保存骨外周に入り込む新生骨を認めたのみであるのに対し、β-TCP群ではβ-TCPがほとんど吸収され、周囲に旺盛な骨標識像を認め、移植床からの骨新生も活発であった。
以上の結果より、β-TCP群は早期から骨新生を促す作用があり、人工間接再置換術においても有用と思われた。

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公開日: 1997-03-04  

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