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1994 年度 実績報告書

鎮痛・鎮静薬の呼吸抑制に関する臨床生理・薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671510
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

増田 明  富山医科薬科大学, 医学部・麻酔科学, 助教授 (30126552)

研究分担者 伊東 祐輔  富山医科薬科大学, 医学部・麻酔科学, 教授 (70018307)
キーワードRespiration / Respiratory depresion / Human / Volunteer / Benzodiazepine / Midazolam / Flumazenil
研究概要

除脳ネコにおける吸入麻酔薬の呼吸抑制の研究に着手し、吸入麻酔薬の呼吸抑制の機序はハロセンとセボフルレンでは異なること,セボフルレンの呼吸抑制の方が弱いことを明らかにし,欧文雑誌に投稿した(論文2参照).
これに平行してベンゾジアゼピンによる健常人の呼吸抑制作用の研究に着手した.ベンゾジアゼピンの呼吸抑制の程度・変化は軽徴であるが,上気道周囲の筋弛緩が強く,容易に気道閉塞を起こすこと,ベンゾジアゼピンの拮抗薬であるフルマゼニルがこれらベンゾジアゼピンの作用を拮抗することを見いだし論文投稿した(論文1参照).
さらにベンゾジアゼピンの中枢抑制作用に男女差があることが数編の論文から示唆されることから,男女間の呼吸抑制の程度・変化の様式について詳細な研究を行った.これは男性の方がミダゾラムによる鎮静作用が強く,呼吸様式の変化という点では男性では胸郭運動が増加し腹壁運動は減少するが,女性では胸郭・腹壁運動とも減少することを見いだした.この呼吸様式の男女差は男女の上気道の解剖学的な差異に基づくものと考えられた.得られた知見は欧文雑誌に投稿中に投稿した(論文3参照).
しかし,我々が得たベンゾジアゼピン,特にミダゾラムの作用における男女差は十分に解明されておらず,ベンゾジアゼピンの作用の男女差についてはさらに検討する必要がある.そのためにRespiratory inductive respirographyを購入し,より正確な呼吸運動の評価を行いつつある.また,鎮痛薬を併用投与すると,呼吸抑制が増強することが示されており,この点についても今後検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 増田明: "健常人におけるミダゾラムの呼吸抑制作用とフルマゼニルによる拮抗作用" 麻酔. 43. 722-727 (1994)

  • [文献書誌] A.Masuda: "Effect of sevoflurane on respiratory activities in the phrenic nerve of decerebrate cats" Acta Anaesthesiologica Scandinavica. (in press).

  • [文献書誌] A.Masuda: "Differences in midazolam-induced breathing patternsin healthy volunteers" Acta Anaesthesiologica Scandinavica. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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