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1994 年度 実績報告書

急性および慢性疼痛下での脳内オピオイド受容体の変動とモルヒネ投与による影響

研究課題

研究課題/領域番号 06671512
研究機関岐阜大学

研究代表者

太田 宗一郎  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50144027)

研究分担者 土肥 修司  岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
下中 浩之  岐阜大学, 医学部, 助教授 (90135202)
野崎 正勝  岐阜大学, 医学部, 助教授 (30021380)
丹羽 雅之  岐阜大学, 医学部, 講師 (40156146)
キーワード急性疼痛 / 慢性炎症性疼痛 / オピオイド受容体 / 受容体結合実験
研究概要

ハロセン麻酔下において、モルモット背部の皮膚にメスで約5cm程度の切開を加え、その後に金属クリップにて縫合し、皮膚切開という急性疼痛モデル動物を作製した。本モデルを2〜3時間後に断頭し、脳および脊髄膜標本を調製した。また、ハロセン浅麻酔下において、ラットの後肢皮下にホルマリンを注入し、2時間後に断頭し、脳および脊髄膜標本を調製した。
一方、ラットの後肢皮下にアジュバンドを注入し慢性炎症性疼痛モデルを作製。3〜4日後に断頭し、脳および脊髄膜標本を調製した。
上記動物から得られた脳および脊髄膜標本において、^3H-DAGO(μ選択性リガンド)^3H-DPDPE(δ選択性リガンド)および^3H-U69593(κ選択性リガンド)の3種類のオピオイドリガンド用いて、受容体結合実験を行った。
皮膚切開およびホルマリン注入による急性疼痛モデル群と疼痛を負荷していない対照群では、上記の^3H-オピオイドリガンドによるScatchrd plotによる解析では有意差は認められなかった。
モルモット皮膚切開という急性疼痛刺激ではモルモット脳のμ、δあるいはκオピオイド受容体の変動は認められなかった。また、ラット後肢にホルマリン注入による急性炎症疼痛刺激によっても脳・脊髄内のμ受容体に変化は認められなかった。また、アジュバントによる慢性炎症性疼痛モデルにおいても差は認められなかった。
このような急性および慢性炎症性疼痛刺激は、オピオイド受容体の変動をきたす程のものではないかもしれない。あるいは、たとえ受容体の変動があったにせよ、ごくわずかなもので脳あるいは脊髄全体のオピオイド受容体の変動が認められないかもしれない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 太田宗一郎: "麻薬・括抗性鎮痛薬のμ,δおよびκオピオイド受容体親和性について" 麻酔. 9(掲載予定). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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