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1995 年度 実績報告書

知覚伝達におけるプロスタグランディンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 06671522
研究機関島根医科大学

研究代表者

斉藤 洋司  島根医科大学, 医学部, 講師 (50162243)

研究分担者 桐原 由美子  島根医科大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
キーワードプロスタグランディン / 疼痛過敏 / アロディニア
研究概要

ラット(Male Sprague-Dawley)を対象として、プロスタグランディンF_<2α>のクモ膜下腔投与後により侵害刺激および非侵害刺激に対する過敏反応モデルを作成した。これらの過敏反応に対するモルヒネまたはバクロフェン(GABA_B拮抗薬)の影響をクモ膜下腔投与による前処置について検討した。体性侵害刺激としてtail flick試験を、内臓性侵害刺激としてcolorectal distension試験を用いた。非侵害性機械刺激に対する影響は、3種類のSemmes-Weinstein monofilamentを用いてラットの左右の頚部、側腹部、殿部の計6ヵ所を刺激し、その逃避反応をスコア化することにより検討した.プロスタグランディンF_<2α>のクモ膜下腔投与後の体性侵害刺激または内臓性侵害刺激に対する一過性の疼痛過敏はモルヒネまたはバクロフェンの前処置により抑制された。一方、非侵害性機械的刺激に対する持続性の知覚過敏はモルヒネによる前処置では一過性に抑制されのみであったが、バクロフェン前処置では長時間持続性の抑制が認められた。知覚過敏抑制の程度は投与量に依存しており、さらにSemmes-Weinstein monofilamentの強度にも依存していた。脊髄のヘマトキシリン-エオジン染色、クリュウーバー-バレラ染色標本ではプロスタグランディン群と生食群、前処置群において脱髄等の組織学的所見に差違はなく、プロスタグランディンによる形態的脊髄障害は否定的であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Saito Y,Kaneko M,Kirihara Y,et al: "Intrathecal prostaglandin E_1 produces a long-lasting allodynic state." Pain. 63. 303-311 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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