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1994 年度 実績報告書

麻酔および手術中における末梢血単核球のサイトカインmRNA発現の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06671533
研究機関九州大学

研究代表者

谷口 省吾  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70179836)

研究分担者 渋田 健二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
中島 秀彰  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (20253528)
井上 裕  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90203249)
有永 信哉  九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (70151181)
キーワード麻酔 / 手術侵襲 / サイトカイン / mRNA / 単核球 / 定量的測定
研究概要

平成6年度は次の2つのサブテーマについて検討する予定であったが、いずれの項目においても以下の如き新しい知見が得られつつある。
1.サイトカイン・mRNA発現の定量的評価法の工夫
患者の末梢血単核球よりサンプルmRNAを抽出して、内部コントロールとともにRT-PCRを行い、両者の放射活性を対比することによりサンプル中の各サイトカイン(IL-1、IL-2、TNF)のmRNA発現量をコピー数として評価する定量的測定法を工夫、確立することができた。具体的には、|1|mRNA抽出法はAGCP法、|2|PCRのサイクル数は25-30サイクル、|3|mRNA発現量の評価ははゲルの切り出しによる放射活性の測定またはイメージ・アナライザー・シスフムによる測定を行い、さらに|4|Northern boltt法との比較によるassay systemの検証を終了した。
2.手術侵襲時のサイトカインネットワークの解析
手術侵襲時には手術開始後1時間目より血中IL-6濃度は有意に上昇し末梢血単球のIL-1/TNF産生能も増強すること、手術侵襲の大きな症例では血中TNF濃度も測定可能レベルまで上昇すること、およびステロイドやプロテアーゼ・インヒビターやこれらのサイトカインネットワークの活性化を抑制することが臨床例およびin vitroの実験系で示された。
これらの知見をもとに、平成7年度には手術侵襲時の末梢血単核球サイトカイン・mRNA発現量の定量的解析が可能となり各種の麻酔、外科的侵襲および薬剤の及ぼす影響を検討する予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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