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1996 年度 研究成果報告書概要

培養心筋細胞を用いた吸入麻酔薬の直接心抑制作用

研究課題

研究課題/領域番号 06671545
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

松本 眞希  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00173914)

研究分担者 宮本 篤  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50166196)
木村 永一  札幌医科大学, 医学部, 助手 (20204985)
金谷 憲明  札幌医科大学, 医学部, 助手 (10244344)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード麻酔薬 / 心臓 / 心筋細胞 / 心機能 / カルシウム・チャンネル
研究概要

吸入麻酔薬は安定した麻酔深度が容易に得られ、また合併症も少ないことから臨床に広く用いられている。しかし、稀に重症の循環抑制を起こすことがあり、その原因は吸入麻酔薬の心抑制によると推察されている。In vivoでは循環、神経、内分泌系の影響を除外できないため、吸入麻酔薬の直接心抑制作用機序を明らかにすることは困難である。培養心筋細胞を用いた研究は、これらの影響を除外でき、比較的生体に近い環境で麻酔薬の直接心抑制作用を調べることが可能である。本年度は以下の事を目的として行った。1)ハロセンの心抑制作用に及ぼすPhosphodiesterase inhibitor(amrinone),Ca^<2+> sensitizer(pimobendan)の影響、2)ハロセンの心抑制作用に及ぼすK_<ATP> channel opener(cromakalim),blocker(glibenclamide)の影響、3)L-type Ca^<2+> channel bindingに及ぼすハロセンの影響および、4)各種吸入麻酔薬の心抑制作用に及ぼすL-type Ca^<2+> channel agonist(Bay K 8644)の影響をラット培養心筋細胞を用いて調べた。その結果、各種吸入麻酔薬は濃度依存性に心抑制作用を示し、その程度はハロセンが最も強く、以下イソフルレン、セボフルレンの順であった。これらの心抑制作用にはL-type Ca^<2+> channelの抑制が関わっていることが推察された。さらにハロセンの心抑制作用には細胞内cyclic AMP濃度低下、収縮蛋白のCa^<2+>感受性の低下、K_<ATP> channelは特に関係していないことが予想された。

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公開日: 1999-03-09  

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