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1994 年度 実績報告書

尿路性器平滑筋における一酸化窒素(NO)の役割

研究課題

研究課題/領域番号 06671566
研究種目

一般研究(C)

研究機関秋田大学

研究代表者

近藤 俊  秋田大学, 医学部, 助手 (10178410)

キーワード一酸化窒素合成酵素(NOS) / 一酸化窒素(NO) / ヒト前立腺 / ヒト膀胱
研究概要

尿路平滑筋における一酸化窒素(NO)の役割を検討するため,これらの臓器での一酸化窒素合成酵素(Nitric Oxide Synthase,NOS)の存在を確認する手段として,ヒトのNOSに対する抗体の作成とNOSの酵素活性の測定を行った.
NOSの全アミノ酸配列の中から10残基程度のアミノ酸配列の箇所を3箇所を選択し,ペプチド合成機を用いて選択したアミノ酸配列からなるNOSのペプチド3種類を合成した(ペプチド1,同2,同3).合成し精製したペプチドを抗原として実験動物(兎)に皮下注射を行って免疫し抗体が産生される時期(8週間)を待って採血し血清を得た.得られた血清と抗原,ヒト膀胱とヒト前立腺からのNOS抽出液との反応を検討し陽性の結果が得られたのは最終的に5羽の兎からの血清であった(ペプチド1=2羽,同2=2羽,同3=1羽).そこでさらにヒト膀胱とヒト前立腺からのNOS抽出液の電気泳動を行い,得られた血清を用いてWestern Blot法によりNOSの検出を試みた.電気泳動では抽出液にNOSが存在することが分子量マーカーとの比較から推定されたが,血清を用いたWestern Blot法では陽性の結果が得られなかった.そこで高濃度多量の抽出液及び高感度の標識第二抗体を用いたWestern Blot法を用いて検討を継続中である.これらの実験と平行して同じNOS抽出液からのNOSの酵素活性を3H-arginineを用いた実験で検討中である.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 森田 隆,近藤 俊,吉田正貴.: "尿道平滑筋の非アトレナリン非コリン作動性弛緩反応におけるcAMPおよびcGMPの役割." 日泌尿会誌.85. 314-320 (1994)

  • [文献書誌] 近藤 俊,森田 隆.: "ラット膀胱のエンドリセン受容体濃度の性差と年齢差." 自律神経. 31. 148-152 (1994)

  • [文献書誌] Kondo,S.,Morita,T.,Tashima,Y.: "Endothelin receptor density in human hypertrophic and non-hypertrophic prostate tissue." Tohoku J.Exp.Med.172. 381-384 (1994)

  • [文献書誌] 近藤 俊,森田 隆.: "犬精管の副睾丸側と前立腺側における自律神経受容体分布の差異." 自律神経. 31. 303-308 (1994)

  • [文献書誌] Kondo,S.,Tasima,Y.,Morita,T.: "Segmental differences in the dersity of autonomic receptors in dog yas deferens." Urol.Int.53. 62-67 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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