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1995 年度 実績報告書

原発性副甲状腺腫瘍におけるPTHmRNA,ビタミンD_3受容体RNAの発現について

研究課題

研究課題/領域番号 06671573
研究機関杏林大学

研究代表者

奴田原 紀久雄  杏林大学, 医学部, 助教授 (00143470)

研究分担者 東原 英二  杏林大学, 医学部, 教授 (00092312)
キーワード副甲状腺機能亢進症 / 電解質酸塩基平衡 / 骨密度 / PTHmRNA / ビタミンD_3受容体RNA
研究概要

1)原発性副甲状腺機能亢進症手術後の電解質酸塩基平衡
手術前後で10名に重曹負荷試験を施行。術前後で動脈血pH,HCO_3,Pco_2、U-BPco_2に差はなかった。腎尿細管のHCO_3排泄閾値は術後有意に増加し(25.7±0.5vs27.1±0.5mEq/1,P,0.01)、HCO_3排泄分画は有意に減少した(1.33±0.29vs1.06±0.31%,P<0.05)。
原発性副甲状腺機能亢進症手術前後の骨密度
手術前後に全身骨、腰椎正面の骨密度を15名で測定した。化学型や腎結石型においても、同年齢、同性別の正常者と比べ全身骨、腰椎の骨密度は約80%減少していた。全身骨の骨密度は術後48ケ月で術前より有意に増加した。術後の骨密度の増加は、扁平骨の頭蓋骨、短骨の腰椎で早期より認められた。
副甲状腺組織よりのRNA抽出と、Northem Blot法によるPTHmRNA,1,25(OH)_2D受容体RNAの検出
5名において副甲状腺摘出後速やかに組織片を採取し-130℃で保存。これをRNAzol溶液にいれ、1/10量のクロロホルムを添加し、高速遠心後上清を採取。これと同量のisopropanolを添加し、高速遠心後沈査を75%EtOHで洗浄し乾燥。これを再溶解、260nmにて吸光度を測定し、RNA量を測定した。Northern Blot法はtotal RNAをアガロースゲルにて電気泳動し、ナイロンフィルターに転写し、^<32>Pで標識した。ラットPTHおよび1,25(OH)_2D受容体のcDNAプローブとハイブリダイズし、フィルムに感光した。
total RNAは抽出され定量された。しかしPTHmRNAおよび1,25(OH)_2D受容体RNAに関しては、ラットとヒトのそれらがクロスせず、定量出来なかった。
原発性副甲状腺機能亢進症では近位尿細管でのHCO_3再吸収が抑制されているがアシドーシスは示さない。この理由の一つとして骨塩による緩衝作用が考えられる。この機序を分子生物学的に証明することは今回は出来なかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 奴田原 紀久雄・東原 英二: "腎結石とカルシウムの関係について教えて下さい" 骨粗食症Q&A. 1. 7 (1994)

  • [文献書誌] 奴田原 紀久雄・東原 英二: "原発性副甲状腺機能亢進症他疾患との合併について 悪性腫瘍" 日本臨床. 53. 953-957 (1995)

  • [文献書誌] 奴田原 紀久雄・東原 英二: "Annual Review 腎臓1996" 長沢俊彦・阿邊香月・伊藤克己他編 内外医学社, 295 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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