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1996 年度 実績報告書

膀胱癌の発生・進展における上皮増殖因子遺伝子とp53遺伝子の異常に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671581
研究機関金沢大学

研究代表者

國見 一人  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40251954)

キーワード膀胱癌 / 分子生物学 / 浸潤・転移 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子
研究概要

1 癌関連遺伝子であるp53遺伝子、Epidermal Growth Factor(EGF)Family遺伝子に注目し、これらが膀胱癌の生物学的悪性度にいかに反映されているかを検討するとともに臨床的悪性度診断に有用であるか、さらに治療方針決定の補助診断として確立しうるかについて検討する。
2 ヒト由来膀胱癌細胞株T24、KK-47の転移能を受精鶏卵法を用いて検討した。同検討法は、ヒトのみに特異的なβ-globin遺伝子をポリメラーゼチェーンリアクション(PCR)法により増幅させるため、微小巣を含めた転移巣形成の程度の定量が可能である。胎児肺・肝いずれの臓器においても、T24はKK-47に比較し、有意に転移巣形成が著明であった。
3 両癌細胞間に何らかの転移規制遺伝子群の異常に相違があるものと考えられ、E-cadherin,α-cateninなどの細胞間接着因子、urokinase plasminogen activator,そのreceptor,inhibitorなどの細胞外基質成分破壊因子、matrix metalloprotenase(MMP)-1,-2,-9,tissue inhibitor of MP-1,-2などのプロテナーゼの発現を比較した。T24では、これまでの高転移性細胞における転移規制遺伝子群の発現様式カスケードとほぼ一致していた。今後、膀胱癌の浸潤・転移のマーカーとして、診断・治療に応用すべく、基礎研究を継続する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 國見一人: "前立腺癌における血行性微小播種の分子診断" 泌尿紀要. 42. 791-794 (1996)

  • [文献書誌] Kazuto Kunimi,Toshiyasu Amano Tadao Uchibayashi: "Point mutation of the p53 gene is an infregvent event in untreated prostate cancer" Cancer Detection and Prevention22GD02:20(3). 218-222 (1996)

  • [文献書誌] K.Kunimi,T.Amano,S-W.Lee,H.Fuse,T.Uchibayashi et al.: "Comparative clinical features of stage A1 and stage A2 prostate cancer. Is the concept of stage A changing from the current status?" Int.Urology and Nephrology. 27(5). 575-585 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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