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1994 年度 実績報告書

表在性膀胱癌におけるBCGの分子遺伝学的作用機序の解析及び臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 06671606
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

岡村 武彦  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50152335)

研究分担者 小島 由城経  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10260788)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40238134)
キーワード表在性膀胱癌 / BCG膀胱内注入 / 分子遺伝学
研究概要

平成6年度中に終了予定であった最初の動物実験が、BCGを使用するため感染の危険性が有り、動物舎の許可が大幅に遅れた。現在、10週間のBBNの投与が終了し、BCGの膀胱内注入を週1回施行中である。当初予定した実験期間を24週から30週に変更し、本年7月に実験終了予定である。
臨床的には、表在性膀胱癌患者でBCG膀胱内注入療法を施行した患者14名につきその施行前の生検材料を採取し、PCR-SSCP、RT-SSCP解析及びseqencingを行い、ras、p53のmutationをチェック、さらにこれらの患者より血液を採取し、可能な限りp53とRBについてのLOHの検索を行った。その結果一例にp53のmutationが認められた。また、p53でLOHの検索が可能であった7例中2例、RでBで5例中1例にLOHが認められた。その後3例に再発を認めたが、3例中1例のみにRBのLOHが認められ、特に臨床経過、病理組織像との関連は認められなかった。現在、さらに症例を重ねつつ、p16についても検索中である。
また、当科でこれまでに施行した表在性膀胱癌患者に対するBCG膀胱内注入療法例79例中、BCG無効例が18例存在した。これら再発例は、他の抗癌剤膀胱内注入の既往例および全身化学療法施行例が半数を占めていた。これらの症例のホルマリンブロックを用いて、p53およびRBの免疫組織染色を予定している。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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