研究課題/領域番号 |
06671607
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中川 修一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00188898)
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研究分担者 |
川喜田 健司 明治東洋医学院明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (60076049)
寺崎 豊博 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10236987)
小島 宗門 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80178269)
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キーワード | Onuf核 / 神経細胞 / 電気生理学 / 活動電位 / ラット / 球海綿体筋 / 脊髄 |
研究概要 |
平成6年度は、微小ガラス電極を仙髄神経運動核であるOnuf核に刺入する技術の確立に努めた。すなわち、細胞の活動電位を記録しうる微小ガラス電極をラットの脊髄のS領域にマイクロマニュブレイタにて刺入していき、脊髄神経細胞のなかで仙髄のOnuf核に相当する細胞を電気生理学的に確認すると共に、この生理実験のあとで、そのガラス電極の刺入先がOnuf核の神経細胞に相当することを組織学的にも確認しようという一連の実験方法の確立に努めた。 具体的には、ラットの椎弓切除をして脊髄を露出し、Onuf核めがけて脊髄にガラス電極を刺入する際に、視認できる脊椎や血管と、Onuf核との解剖学的位置関係を把握しておく必要がある。そこで、まず、ラットの脊椎との関係においては、どの脊椎に対応してOnuf核の神経細胞が集中して存在するのかを確認し、次に、ガラス電極を刺入するポイントを、脊髄の背面に確認される後脊髄動静脈との対応関係から決定できるように工夫した。 Onuf核に確実に微小ガラス電極を刺入する技術は、本年度の研究によりほぼ確立できたと思われる。現在、Onuf核の活動電位を、その支配筋である球海綿体筋の逆行性電気刺激により確認し、さらに、そのガラス電極の先が目的とする神経細胞に相当していたことを組織学的に確認することが可能となった。今後、多連式ガラス電極を刺入して、薬剤の注入による効果をみる実験を行っていく予定である。
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