研究課題/領域番号 |
06671612
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
諏訪多 順二 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30150618)
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研究分担者 |
前田 平生 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134597)
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キーワード | 末梢血幹細胞 / CD34陽性細胞 / コロニー形成試験 / フローサイトメトリー試験 / マクロファージ / CD69 / サイトカイン / 腫瘍免疫学 |
研究概要 |
PBSC移植を患者に安全に臨床実施するためには、相当量のPBSCを採取する必要がある。本研究では、末梢血中のPBSC濃度を迅速に予測するために、造血前駆細胞のマーカーであるCD34陽性細胞の末梢血中濃度の測定法を第一に確立し、CD34陽性細胞のモニタリングの有用性を検討した(Biotherapy)。CD34陽性細胞は、バイオアッセイ法であるコロニー形成試験のコロニー数と統制学的に高い有意性を示し(医学検査)、数時間で迅速に末梢血中のPBSC濃度の予測が可能となった。 PBSC移植が、従来の骨髄移植と大きく異なる点は、PBSC移植時に大量のマクロファージ(Mφ)が、PBSCと同時に輸注されることである。本研究では、このMφについてフローサイトメトリーによる解析を行いPBSC採取細胞中のMφ表面にCD69抗原がPBSC動員治療中に発現しているとの知見を得た。このためにマクロファージは、サイトカインを分泌すると共に初期活性マーカーであるCD69を発現することが確かめられた。フローサイトメトリー試験を用いて単球をCD14抗体により標識しCD69抗体との2重染色による、単球上のCD69陽性率が上昇していることを報告した(日輸血学会)。さらに、CD14陽性、CD69陽性単球の末梢血幹細胞動員時における経時的変化について検討し、採取時期決定に有用な情報が得られることについて報告した(ISBT)。 本研究により的確にPBSC濃度の予測が可能となったことは、PBSC移植にとって大きな成果の一つといえる。また、CD69などのNK関連geneの活性は、なんらかの腫瘍免疫学的な変化の現象として考えられ、今後のこの方面でのさらなる研究が必要であると考えられた。
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