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1994 年度 実績報告書

子宮頚癌発生予防を目的としたHPV感染の分子疫学的ならびに血清疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671630
研究機関東京大学

研究代表者

吉川 裕之  東京大学, 医学部(病), 講師 (40158415)

研究分担者 忠内 薫  東京大学, 医学部(病), 助手 (90260497)
恩田 貴志  東京大学, 医学部(病), 助手 (40251269)
八杉 利治  東京大学, 医学部(病), 助手 (20251267)
横田 治重  東京大学, 医学部(病), 助手 (40182696)
キーワード子宮頚癌 / HPV / 分子疫学 / PCR / 血清疫学
研究概要

1.L1-PCR法における新たなHPV型同定法の樹立:
従来PCR産物を数種の制限酵素切断し、それぞれのパターンから型同定していたが、PCR産物を等量ずつ(Rsal+Haelll)処理および(Ddel+Styl+Xbal)処理し、それを混合して1レーンのパターンで28型のHPV型が同定できるようになった。現在DNA指紋同様のコンピューター解析も確立された。現在、多数の臨床検体で確認中である。
2.L1-PCR法を用いて次の疫学的事実が明らかになった。
(1)子宮頚癌に存在するHPV型は16型・18型およびその両者と類似のHPV型のみ(16型類似:31、33、35、52、58、18型類似:39、45、51、68、70)である。
(2)子宮頚癌に存在するHPVの陽性率(どの年代もほぼ90%)は年齢と無関係であるが、16型・18型の陽性率は若年者では高く、高年者では低い。
(3)外陰・膣・子宮のうち複数の病変を持つHPV感染では、重複感染が多く存在することが判明した。また重複感染が起こりやすいHPV型の組み合わせも認められた。
(4)健常コントロールにおけるHPV感染頻度は従来高齢者で低いとされていたが、高齢者にエストロゲン投与した場合、若年者と差がないことが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 恩田貴志: "HPVと子宮頚癌-癌遺伝子と癌抑制遺伝子" 医学のあゆみ. 171. 479-482 (1994)

  • [文献書誌] 長野浩明: "HPV感染と外陰疾患" 産婦人科の実際. 43. 1477-1481 (1994)

  • [文献書誌] 恩田貴志: "図説産婦人科VIEW5-性感染症-" メジカルビュー社, 10 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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