研究課題/領域番号 |
06671631
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢野 哲 東京大学, 医学部(病), 講師 (90251264)
|
研究分担者 |
相良 洋子 東京大学, 医学部(病), 助手 (60205789)
|
キーワード | ペプタイドアナログ / ソマトスタチン / 子宮内膜癌 / 卵胞閉鎖 / アポトーシス / LHRH / ヌードマウス |
研究概要 |
1.子宮内膜癌に対するsomatostatin analogの効果について (1)Estrogen依存生(Ishikawa)、非依存生(HEC-1)の子宮内膜癌細胞株の培養系を確立した。それぞれの細胞株について、高親和性のsomatostatin受容体の存在がradioreceptor assayにより確認された。またRT-PCRによりsomatostatin受容体mRNAのサブタイプも同定された。上皮性卵巣癌においても検討中である。 (2)HEC-1細胞株を移植され腫瘍を形成したヌードマウスに対し、somatostatin analogを徐放性ミニポンプにより投与したところ、腫瘍体積の増加は未治療群に較べて抑制された。 2.上皮性卵巣癌に対するLH-RH analogの効果について (1)serous cyst adenocarcinomaの上皮性卵巣癌細胞株(HTOA)において、RT-PCRによりLH-RHmRNAおよびLH-RH受容体mRNAの発現を確認した。 (2)EGFがHTOAの細胞増殖を促進したが、これはLH-RH agonistのbuserelinおよびantagonistのSB75により抑制された。 (3)buserelinおよびSB75はHTOAにおけるEGF受容体tyrosinekinaseのリン酸化反応を抑制することをwestern blot法にて確認した。 HTOA細胞株を移植され腫瘍を形成したヌードマウスに対し、buserelinおよびSB75を投与し細胞増殖抑制効果を検討中である。 buserelinはHTOA細胞においてアポトーシスを誘導することをDNA ladder法およびTUNEL法にて確認した。
|