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1994 年度 実績報告書

膜結合型酵素に対する酵素阻害剤による、癌細胞増殖、浸潤および転移への抑制効果

研究課題

研究課題/領域番号 06671642
研究機関名古屋大学

研究代表者

後藤 節子  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80111847)

研究分担者 若原 靖典  名古屋大学, 医学部, 医員
井筧 一彦  名古屋大学, 医学部, 医員
キーワードウベニメクス / 細胞増殖抑制 / アミノペプチダーゼN / モノクローナル抗体 / Immunoblotting / MMT assay
研究概要

膜結合型酵素アミノペプチダーゼに対する阻害剤であるウベニメクスによる癌細胞増殖抑制効果の実態とその機序を解明するための実験を行ない以下のことを明かにした。
1.ウベニメクスはアミノペプチダーゼN(AP-N)とアミノペプチダーゼBの活性を阻害することが判明しているが、我々は先ず各癌細胞の有するAP-N活性を測定した。
2.ウベニメクスによる癌細胞増殖に対する抑制作用は、MTT assayにより調べたところ、絨毛癌細胞、一部の上皮性卵巣癌細胞(漿液性嚢胞腺癌)、さらに従来より指摘されている白血病細胞であるHL-60株に特に顕著に認められた。
3.1と2の研究結果を総合した結果、アミノペプチダーゼN活性の強い細胞株に対してウベニメクスはその細胞増殖抑制効果を強く示すことが判明した。
4.AP-Nの酵素活性エピトープに特異的に作用して、その酵素活性をブロックするモノクローナル抗体であるWM15を用いて細胞増殖抑制作用を検討したところ、ウベニメクスとどうような細胞増殖抑制効果を認めた。
5.WM15モノクローナル抗体を用いて組織免疫染色を行ないAP-N酵素の所在を調べたところ、細胞膜に特異的にAP-N活性が存在することが判明した。
6.WM15を用いてImmunoblotting法による検討では、WM15は165-KDaに特異的なblottingを示し、AP-Nの分子量と一致し、AP-Bとは反応しなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Ino: "Expression of Aminopeptidase N on Human Choriocarcinoma Cells and Cell Growth Supression by the Inhibition of Aminopeptidase N Activity." Jpn.J.Cancer Res.85. 927-933 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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