研究課題/領域番号 |
06671661
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
野崎 雅裕 九州大学, 医学部, 助手 (60228319)
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研究分担者 |
橋本 和法 九州大学, 医学部, 助手 (40264048)
井上 善仁 九州大学, 医学部, 助手 (20260698)
佐野 正敏 九州大学, 医学部, 講師 (60206000)
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キーワード | 卵巣性ステロイド / 血管平滑筋 / 収縮 / 弛緩 / 血管内皮 |
研究概要 |
両側卵巣摘出術を施行した10週齢ラットを、エストロゲン投与群(E群)、プロゲステロン投与群(P群)エストロゲン投与後プロゲステロン投与群(EP群)、ホルモン非投与群(対照群)の4群に分け、以下の検討を行った。 1)ラット血圧測定装置(テ-ルカフ法)による間接血圧測定では、4群間に有意差はなかった。 2)腸間膜動脈切片のノルエピネフリンによる収縮反応は、E群が他の3群に比し減弱していた。アセチルコリンによる弛緩反応は、E群が他の3群に比し増強していた。さらに急速伸展を加え静止張力に復帰するまでの時間経過は、4群間に有意差はなかった。 3)ホルモン処理による慢性効果を検討する電気生理学的実験は行うに至っていない。家兎脳底動脈を用いた急性実験では、エストロゲンはCa2+チャンネルを比較的高濃度で抑制した。 当初の計画の中では、エストロゲン処理の他にプロゲステロン処理群、エストロゲン投与後プロゲステロン投与群と対照群を含め4群間での比較であったが、収縮・弛緩反応ではエストロゲン処理の慢性効果のみが認められた。例数が少ないためか、プロゲステロン処理による効果が現われてしない可能性があるのか、さらに例数を増やし検討する必要がある。
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