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1995 年度 実績報告書

婦人科微小浸潤癌における細胞外基質蛋白分解酵素と接着因子の動作の解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671662
研究機関九州大学

研究代表者

斎藤 俊章  九州大学, 医学部, 講師 (80162212)

研究分担者 坂井 邦裕  九州大学, 医学部, 助手 (70264033)
小林 裕明  九州大学, 医学部, 助手 (70260700)
重松 敏之  九州大学, 医学部, 助手 (30253438)
加来 恒壽  九州大学, 医学部, 助手 (60185717)
嘉村 敏治  九州大学, 医学部, 助手 (30152870)
キーワード子宮体癌 / 卵巣癌 / 子宮頚癌 / 浸潤 / 蛋白分解酵素 / 接着因子
研究概要

1 病理組織学的検討
1)現在までに収集された子宮体癌、卵巣癌のうち、体癌では内膜に浸潤がとどまっているもの、および筋層浸潤が1/2以下のものを、また卵巣癌では卵巣に病巣が限局しているものを初期癌として抽出した。これらの腫瘍群を検索対象として、HE染色にて間質浸潤病巣の有無およびその存在範囲のマッピングを行っている。また、同時に、病理組織所見について組織型・核異形度・細胞質の変化・基底膜破壊の有無・間質反応・核の重層化などについて検討中である。
現在までのところ、間質反応としてのリンパ球浸潤、間質基質のコラーゲン線維の断列、基底膜の断列が初期浸潤像の特徴として抽出されているが、さらに癌細胞の変化についてもその特徴を抽出しつつある。
2 in vivo実験系
卵巣癌においてzymogramを用いた蛋白分解酵素産生を検討した。原発巣の卵巣癌細胞においても、蛋白分解酵素の産生は発現しているが、in vivo抗癌剤耐性株を用いた実験では原株に比し、耐性株でその産生はさらに高いことが明らかとなっている。また、原発巣に比し、転移巣細胞においてもその産生が亢進していることより、原発巣の癌細胞の一部に浸潤転移能の高いものが存在しており、これらの細胞が初期浸潤に関与している可能性が示唆された。
さらに、接着因子がこれらの細胞群にそのように影響を与えているかを検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tsunehisa Kaku: "Reassessment of Myometrial Invasion in Endometrial Carcinoma" Obstetrics and Gynecology. 84. 979-982 (1994)

  • [文献書誌] Tsnehisa Kaku: "Endometrial Carcinoma Associated with Hyperplasia" Gynecologic Oncology. 60. 22-25 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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