研究概要 |
平成7年度までの研究経過 プロスタグランジンの合成については、2種類のシクロオキシゲナーゼ(COX-1,COX-2)の存在が報告されており、COX-2はサイトカイン刺激等により誘導されることが知られている。 今回の研究では、羊膜細胞においてサイトカイン[Interleukin-1β(IL-1β),Interleukin-8(IL-8)]刺激により、2時間後からCOX-2 mRNAが発現したが、コントロールでは発現は認められなかった。さらにプロスタグランジンE_2もサイトカイン刺激によるCOX-2の誘導により、4時間後に、コントロールと比較して約250%の増加がみられた。 しかし、羊膜細胞でのCOXのmRNAの発現にいたるまでの細胞内情報伝達系(特にプロテインキナーゼC)について検討したが明らかな結論は得られていない。 平成7年度の研究の評価 羊膜細胞培養上清中のプロスタグランジンE_2の定量、シクロオキシゲナーゼmRNAの発現の解析は順調に施行できた。
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