研究課題/領域番号 |
06671668
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
金澤 浩二 琉球大学, 医学部, 教授 (50092680)
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研究分担者 |
中里 和正 琉球大学, 医学部, 助手 (50253985)
正本 仁 琉球大学, 医学部, 助手 (00244327)
宮城 博子 琉球大学, 医学部, 助手 (70244332)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | IVF-ET / 複数回不成功 / 免疫的原因背景 / ステロイド / ダナゾール治療 |
研究概要 |
体外受精・胚移植IVF-ET不成功(複数回の妊娠不成立、生化学的流産、初期流産)症例について、その免疫的原因背景、とくに自己免疫的異常を解析し、さらに、その治療的アプローチを試みた。 (1)IVF-ET後の妊娠症例では、対照と比較し、その膣分泌物に臨床的に問題となりうる微生物が高率に検出され、とくに流早産に終わったもの、流早産徴候を発現したものでは検出率が高かった。(2)IVF-ET症例では、対照に比較し、その自己抗体保有率が高く、とくに抗リン脂質抗体、Lupus anticoagulant,Rheumatiod因子などが観察された。(3)IVF-ET症例では、対照に比較し、免疫グロブリンの高値、あるいは、補体価の低値を示す率が高かった。(4)自己抗体産生症例では、性器感染が高率に観察された。(5)良質な受精卵が得られ、かつ良好な子宮内膜所見であったにもかかわらずIVF-ETが複数回不成功に終わった22例を選び、副腎皮質ステロイドないしダナゾールによる免疫抑制的治療を行った。その結果、免疫的異常所見が改善され、妊娠率および生児獲得率は有意に上昇した。(6)自己抗体保有習慣流産2例に対して、ヘパリンによる抗凝固療法を行い、凝固線溶系異常所見と改善と生児獲得を経験した。 以上の成績から、IVF-ET不成功の原因の一つとして自己免疫的異常が強く疑われること、そこには性器感染が重大な背景因子となっていることが指摘され、今後の課題として、性器感染と自己抗体産生との関係についてB-cellレベルの解析をとうして解明していく必要がある。
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