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1996 年度 実績報告書

GnRH分泌細胞のGnRH分泌、特に律動的GnRH分泌に関する電気生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671672
研究機関横浜市立大学

研究代表者

植村 次雄  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40046040)

研究分担者 山口 肇  横浜市立大学, 医学部, 助手 (30254212)
白須 和裕  横浜市立大学, 医学部, 講師 (60171047)
キーワードGnRH分泌細胞 / noradrenaline / Caイオン / 膜電位
研究概要

transgenic mouseより得たGnRH cell lineを用いて、in vitro実験でnoradrenaline(NA)によるGnRHの分泌機構を膜電位感受性螢光色素を用いての細胞膜電位活動測定法により検討し、併せて細胞内[Ca^<2+>]i、cAMP、GnRH遺伝子発現への変動を調べた.
<成績及び考察>NA10^<-5>M投与でGnRH細胞の膜電位の変化が認められ、膜電位の脱分極までの時間は平均11秒であった.Fura-2 AMを1時間負荷し、Ca^<2+> analyzerにてNAによる細胞内[Ca^<2+>]iの変動を測定すると、NA10^<-6>M投与後、投与前に対する[Ca^<2+>]iの%changeは有意に増加した。Ca freeのmediumではNA10^<-6>Mによる細胞内Ca上昇は著明に減弱した。また、NA10^<-6>MにCaチャンネルのL-型blockerであるNifedipine10^<-6>Mを添加すると、細胞内Ca^<2+>の増加は減弱した。さらに、β-adrenergic antagonistであるpropranololを添加すると、細胞内Ca^<2+>上昇は著明に減弱した。細胞内cAMP濃度は細胞10^6個当たり、10分間培養後対照群に対して10^<-6>Mでは有意な増加を示した。GnRH細胞のRNAのNorthern blot hybridizationでは500bpにGnRH mRNAのbandを認め、dot blot hybridizationでは、NA10^<-6>M処置で有意な増加を示した。以上、膜電位感受性螢光色素でラベルした細胞の細胞膜の電気活動の変化を調べ、NAのGnRH細胞への直接の脱分極作用を確認し、その後の情報伝達機構を観察しえた.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Uemura T,Hashimoto S.: "Abnormal sexual differentiation." Asian Medical J. 39. 657-663 (1996)

  • [文献書誌] Minaguchi H,Uemura T,Shirasu K,et al.: "Effects of estriol on bone loss in postmenopausal Japanese women : a multicenter prospective open study" J Obstet Gynaecol Res. 22. 259-265 (1996)

  • [文献書誌] 植村次雄: "GnRHの基礎と臨床" 日産婦会誌. 48. 672-677 (1996)

  • [文献書誌] 植村次雄、石川雅彦、近藤芳仁、水口弘司: "子宮内膜症不妊に対するGnRHaの治療効果について" エンドメトリオーシス研究会誌. 17. 36-41 (1996)

  • [文献書誌] 沼崎令子、植村次雄、山口肇、水口弘司、他: "子宮内膜症におけるCA125の診断の有用性についての検討" 日不妊会誌. 41. 359-364 (1996)

  • [文献書誌] 何徳欽、植村次雄、遠藤方哉、水口弘司、他: "Interleukin-6(IL-6)のマウス2細胞胚および精子に及ぼす影響について" 日受精着床会誌. 149-152 (1996)

  • [文献書誌] 植村次雄: "更年期[7]、骨粗鬆症(1)、症状と診断、女性のヘルスケア、ラジオたんぱ放送内容集(平成6年11月〜平成7年2月放送分)" 帝国臓器, 25-28 (1996)

  • [文献書誌] 植村次雄: "内分泌トピックス[2]、GnRHおよびGnRHアナグロ、女性のヘルスケア、(19)性差・内分泌トピックス、ラジオたんぱ放送内容集(平成7年5月〜7月放送分)" 帝国臓器, 31-34 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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