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1995 年度 実績報告書

婦人性器癌に対する化学および放射線療法の効果判定基準の確立を目的とした基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671679
研究機関自治医科大学

研究代表者

関口 勲  自治医科大学, 医学部, 助手 (20216526)

研究分担者 大和田 倫孝  自治医科大学, 医学部, 講師 (40203955)
鈴木 光明  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50110870)
キーワードOVARIAN CARCINOMA / UTERINE CERVICAL CORCINOMA / CISPLATIN / RADIATION / APOPTOSIS / NECROSIS
研究概要

婦人性器癌の化学療法および放射線療法におけるapoptosisの意義につき基礎的および臨床的に研究し、以下の知見を得た。
1.ヒト卵巣癌細胞株の細胞死のパターンに及ぼすシスプラチンの効果につき、細胞周期、形態学的変化およびDNA断裂パターンの観点から検討し、ひとつの細胞株が示す細胞死のパターン、apoptosisあるいはnecrosis、は細胞株により異なることが判明した。
2.ヒト卵巣癌細胞株のシスプラチン感受性と細胞死のパターンの関係について検討した結果、シスプラチンの接触濃度と時間の績(AUC)に比例してapoptosis細胞の出現頻度が増加することが確認され、シスプラチンに対する感受性が良好な 細胞ほどapoptosisを起こしやすいことが示唆された。
3.ヒト卵巣癌細胞株においてシスプラチン接触後の細胞死のパターンを検討した結果、シスプラチン接触初期にapoptosis細胞の出現が確認され、次いでnecrosis細胞の出現することが確認され、シスプラチンによる癌細胞の死のパターンは二相性を示すことが判明した。
4.ヒト子宮頚頭扁平上皮癌細胞株に及ぼす放射線効果の検討では、in vitroあるいはin vivoにおいて細胞死のパターンはnecrosisが主であることが形態学的およびDNAの検討より確認された。
子宮頚頭腺癌のシスプラチン動注療法症例における細胞死パターンの検討では、形態学的検討あるいはTUNEL法によりシスプラチン接触初期にapoptosis細胞の出現することが臨床的にも確認された。
6.子宮頚頭扁平上皮癌の放射線療法症例における検討では、放射線照射によりapoptosis細胞の出現する症例と出現しない症例が確認され、細胞死のパターンは症例により異なることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] ISAO SEKIGUCHI: "Effects of cisplation on cell cycle kinatics, morphological change, and cleavage pattern of DNA in two human ovarian carcinorna cell lines" Oncology. 53. 19-26 (1996)

  • [文献書誌] 関口勲: "卵巣癌におけるシスプラチン感受性と細胞死のパターンについての基礎的研究" 日本臨床細胞学会誌. 34. 743-750 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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