• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

ヒト精子活性化蛋白遺伝子のクローニングと精子活性化蛋白の大量調製

研究課題

研究課題/領域番号 06671680
研究機関独協医科大学

研究代表者

大竹 英樹  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00049214)

キーワード精子活性化蛋白質 / 精子活性化蛋白質遺伝子 / ヒト卵巣 / ニシン / 遺伝子クローニング
研究概要

今年度の研究目標は、私共がクローニングしたニシン精子活性化蛋白質遺伝子のcDNAをプローブとしてヒト卵巣cDNAライブラリーを検索することによりヒト精子活性化蛋白質遺伝子をクローニングすることである。
結果1)ヒト卵巣λgt10cDNAライブラリー(米国Clontech社より購入)を検索した結果、ポジティブと考えるえられるλファージクローンを4クローン得ることが出来た。2)これらのクローンに含まれるcDNAがどの様な遺伝子に由来するかを調べるためにそれらの塩基配列を決定することを試みた。インサートのcDNAはλファージDNAのEco RIサイトに入っているので、ファージDNAを制限酵素Eco RIで処理し電気泳動したところ、いずれのクローンについても複数のDNAバンドがラダー状に泳動されることがわかった。アガロースゲルよりそれぞれのcDNA断片を回収後、プラスミドpBluescript IIへサブクローニングしたが、一つのクローンのDNAバンド(約300bp)だけサブクローニングすることが出来た。3)プラスミドに組み込んだcDNAについては5側、および3側の双方から塩基配列を決定した。得られた配列について東京大学医科学研究所のデータベイスを用いて、その塩基配列を持ったDNAが既に報告されているかホモロジー検索を行ったところ、我々の得たcDNA断片の塩基配列は、フランスの研究者等により、ヒトTリンパ芽球cDNAライブラリーよりクローニングされたcDNA断片群の一つで約300bpの大きさのcDNAの塩基配列と一致していたが、そのcDNAがどの様な働きをしている遺伝子に由来するのかということについては報告されていない。文献を渉猟した結果、このcDNAは未だ報告されていない新しい遺伝子に由来するものであると考えられる。
次年度は、クローニングした遺伝子の構造決定、およびそれら遺伝子が卵巣のどの細胞で発現しているかをin situ hybridization法により検討する事を計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Oda,Y.Igarashi,K.Sakai,M.Morisawa,H.Ohtake & N.Shimizu: "Sperm activating proteins from unfertiliged egg of the Pacific herring, Clupea pallasi." Development,Growth & Differentiation. 37(in press). (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi