• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

卵膜融解酵素アクロシン活性を指標としたヒト精子先体反応の評価とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 06671690
研究機関東京歯科大学

研究代表者

兼子 智  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40214457)

キーワードアクロシン / 先体反応 / 卵膜融解
研究概要

1.精子生存性を損なうことなく先体内膜上のアクロシン活性を測定するために基礎的検討を行った結果、Hepes緩衝化ハンクス液、37℃の条件下に0.6mMlle-Pro-Arg-pNAを基質とした時に最も高い比活性が得られ、精子生存性に影響しないことが明らかとなった。
2.96穴マイクロプレートリーダーを用いることにより、精子数100×10^4程度、測定時間20分間で測定可能となり、さらに多数検体の一斉処理が可能となった。
3.invitro培養により精子頭帽が脱落し、先体内膜が露出した精子でも、アクロシンの活性化誘起率は低く、あらかじめ可溶化したアクロシンを添加することにより酵素化学的に活性化が進行することを見い出した。
4.精子を低浸透圧処理することにより全アクロシンを抽出することが可能であり、これを30分間程度培養することによりアクロシン前駆体の自己活性化を行い、この活性値を分母として1.に示した生存精子の活性値を徐することによりアクロシン活性化率を算出し得ることが示された。
当初提出した研究計画書に記したアクロシン活性測定法の基礎的検討についてはほぼその目的を達し、前項に記したように、生存精子上のアクロシン活性、抽出、自己活性化後における全アクロシン活性、アクロシン活性化率の分別定量が可能となった。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi