研究課題/領域番号 |
06671709
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
中川 肇 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (30135256)
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研究分担者 |
浅井 正嗣 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50159357)
渡辺 行雄 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (10108037)
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キーワード | 平衡機能 / 加齢 / メニエール病 / 重心動揺 |
研究概要 |
重心動揺における固有受容体の寄与を明らかにすることを目的に、外乱刺激方法の改良のための基礎的研究を行った。 ルンド大学で開発されたコンピュータによる重心動揺開発装置を用いて検討した。この結果、重心動揺は若年(30歳以下)、中年(35〜50歳)と比較して高齢者では増大すること、外乱に対する変化が異なることが再確認された。また、振動の与え方については、コンピュータで周波数および時間を制御することが最適と考えられ、われわれのグループでも開発することにした。また、高齢者の病的症例としてメニエール病に対するゲンタシン注入療法を施行した症例について経時的に重心動揺の変化を記録した。このデータは、高齢者の機能回復の検討に有効なものである。 更に臨床的問題の検討として、中高年発症のメニエール病症例について調査研究を行った。この結果、メニエール病の間歇期においても、前庭骨髄路の異常が認められた。高齢者でのリハビリは、メニエール病においてもその必要性が認められた。 コンピュータ等のハードウエアについての検討を行った。なお、国外ではPC-DOSにより分析がなされている施設が多かったが、当教室においては従来からの継続性を重んじてNEC社製のものでシステムを開発することとした。更に頭部動揺計の改良を行い、データを取り込み、分析可能にするために検討中である。
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