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1995 年度 研究成果報告書概要

汎用コンピュータを利用した平衡機能の加齢現象に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671709
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

中川 肇  富山医科薬科大学, 附属病院・講師助教授 (30135256)

研究分担者 浅井 正嗣  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (50159357)
渡辺 行雄  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (10108037)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード体性感覚 / 重心動揺 / 視覚外乱 / 加齢変化 / 性差 / 視性自覚的垂直位 / メニエール病
研究概要

従来のルーチンの重心動揺検査項目の再検討を行い、より多くのパラメータでの研究が可能となった。
私達と同様な振動刺激を用いた研究をしているスウェーデン、ウプサラ大学と共同研究を行った。この研究で次のことが明らかになった。1)下腿に100Hzまでの振動刺激を20dBステップで与えると青壮年群(平均年齢25才)、および中年(平均年齢43才)では100Hzで最も動揺が大きくなった。しかるに高齢者群(平均年齢69才)では、60Hzで動揺が最大になった。2)男女別に検討すると、高齢者の男性は女性と比較して動揺が大きく、逆に中年の女性は男性と比較して動揺が大きく性差がみられた。3)外乱である振動刺激に対する反応は中年男性が最も安定していた。この結果は、日本平衡神経科学会およびスウェーデン耳鼻咽喉科学会春期総会にて報告された。さらに減圧環境下での重心動揺も測定した。
視覚刺激による重心動揺の変化およびその加齢変化については、DOS-V機、PC98シリーズに使用可能な網膜刺激パターンを数種類作成した。この検討から、最も視覚による姿勢制御に影響をおよぼすパターンが明らかになり、さらに加齢に従って、その影響の程度が大きいことが判明した。現在、刺激方法について検討継続しており、この結果は日本平衡神経科学会等に報告予定である。
ついで、体平衡機能と密接に関連あるとされる視性自覚的垂直位:SSV (subjective visual vcrtical)について研究を行った。この研究で次のことが明らかになった。1)正常人において垂直位の誤差は平均1.22°であり加齢の影響はうけないこと2)メニエール病発作期のSSVは有意に大きく、緩解期では減少するものの正常には回復しなかった。この結果は、Danavoxメニエール病シンポジウムで報告された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Nakagawa: "Age-,and sex-induocd postural control (translated into Swedish)" Svensk ONH tidskrift. 4. 11-12 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] H.Nakagawa: "Meniere's Disease" The Danavox Jubilee Foundation., 404 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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