研究概要 |
内耳組織は骨に囲まれており、脱灰操作の必要な事、多量の細胞外液を有する事、膜迷路は、2,3層の細胞からのみ構成されている事などにより、従来の放射性(RI)in situ ハイブリダイゼーション法を内耳に応用することは困難であった。平成6年度の結果は以下の通りである。 (1)in situ ハイブリダイゼーション法のうち、解像力に優れた非放射性(non-RI)法の手抜きを内耳において確立した。 骨形成に関与するオステオポンチンが内耳において前庭感覚細胞に発現し、オステオポンチンが耳石の生成に関与する事がわかった。 オステオポンチン血管条辺縁細胞、前庭暗細胞領域に発現しオステオポンチンが内リンパイオン産生に関与する事がわかった。
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