研究課題/領域番号 |
06671717
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
高橋 正紘 山口大学, 医学部, 教授 (30051832)
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研究分担者 |
三浦 正子 山口大学, 医学部・附属病院, 医員
遠藤 史郎 山口大学, 医学部, 助手 (20223688)
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キーワード | 動揺病感受性 / コリオリ刺激 / 乗り物酔い / 平衡失調 |
研究概要 |
1.コリオリ刺激中の眼球運動の解析 定速回転中の椅子上で20名の被検者に、直立-前屈-左傾斜-後屈-右傾斜-前屈-直立の頭部運動を行なわせた。コリオリ刺激中の眼球運動をCCDビデオ・カメラで記録し、自律神経症状をGraybielの基準で評価し、腕の筋電図記録を行なった。この結果、刺激中自律神経症状は経時的に急速に進行した。刺激中、多彩な眼球運動が観察され、経時的に僅かに減少傾向が観察された。以上感覚の発現に伴い、腕の筋電図上で姿勢維持のための特徴的な所見が得られた。被検者間で感受性に差を認めたが、眼球運動は互いに極めて類似していた。 2.左右逆転眼鏡の装着歩行と車酔いの感受性の比較 22名の同じ被検者に対し、左右逆転眼鏡の装着歩行と車酔いの実験を行なった。前者は広場の自由歩行で、後者は自動車教習所で遮眼し複雑なコースを走行して行なった。自律神経症状を評価し、発症時の平衡失調の程度を起立検査で定量的に求めた。共に明らかな動揺病、平衡失調が誘発されたが、左右逆転眼鏡の装着歩行で程度がより強かった。両条件間では感受性の弱い相関が、また自律神経症状と平衡失調の程度の間にも弱い相関が観察された。
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