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1995 年度 実績報告書

眼内薬物投与による網脈絡膜疾患に対する治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671755
研究機関金沢大学

研究代表者

輪島 良平  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (30201164)

研究分担者 棚橋 俊郎  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40272968)
キーワードレボフロキサシン / 網膜毒性 / 網膜電図 / 視覚誘発電位 / 組織学的検討 / 眼内動態 / メラニン
研究概要

今年度はレボフロキサシン硝子体内注入のウサギ網膜に及ぼす影響を電気生理学的および組織学的に検討した。レボフロキサシン200または500μgの硝子体内注入では白色、有色ウサギともにERG各波に変化はみられなかったが、1000または2000μgの硝子体内注入では一過性に律動様小波振幅の低下がみられた。c波にはいずれの濃度においても変化はみられなかった。視覚誘発電位および組織学的検討(光顕および電顕)ではいずれの注入量においても変化はみられなかった。レボフロキサシン200または500μgの硝子体内注入はウサギ網膜に明らかな影響を与えないことが示された。
次にレボフロキサシン500μg硝子体内注入後の眼内動態について^<14>C-レボフロキサシンを用いて検討した。注入後のレボフロキサシンの硝子体内濃度は有色および白色ウサギともに同様な動態を示し、主要な細胞性眼内炎の起因菌のMIC_<90>を少なくとも24時間は凌駕する。その他のメラニン非含有組織内のレボフロキサシン濃度は、白色ウサギと有色ウサギとの間に有意な差はみられなかった。虹彩毛様体および網膜色素上皮・脈絡膜のメラニン含有眼組織内では、レボフロキサシン濃度は有色ウサギでは白色ウサギに比し測定したいずれの時点でも有意に高く、1週間後における有色ウサギの網膜色素上皮・脈絡膜には10μg/g以上のレボフロキサシンが検出された。レボフロキサシンがメラニン含有眼組織内に高濃度に移行し蓄積することが明らかになった。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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