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1995 年度 実績報告書

近視化の機構に関する実験的研究-網膜の機能との関係-

研究課題

研究課題/領域番号 06671761
研究機関大阪大学

研究代表者

不二門 尚  大阪大学, 医学部, 助手 (50243233)

研究分担者 大路 正人  大阪大学, 医学部, 助手 (90252650)
田野 保雄  大阪大学, 医学部, 教授 (80093433)
キーワード近視化 / 網膜 / ERG / NO / 凹レンズ
研究概要

(I)凹レンズ負荷による近視化のモデルの確立。
・負荷する凹レンズ値を変えると、負荷量に応じて近視度が増し、眼軸長の延長が認められた(0D負荷;0.4±1.9D,8.53±0.36mm,-8D負荷;-10.8±4.3D,9.10±0.40mm,-16D負荷;-20.4±3.8D,9.37±0.12mm)。
・凹レンズ負荷眼の律動様小波の振幅は、近視度の増加と共に減少したが、振幅低下の程度は遮蔽による近視眼と比較して軽度であり、凹レンズを負荷による近視化と遮蔽による近視化では、網膜内の機作が違う可能性が示唆された。
(II)NO合成酵素阻害剤の遮蔽近視に与える影響
NOの合成酵素阻害剤(L-NAME)を硝子体内に投与した後、半透明のゴ-グルを縫着して飼育すると、近視度は、L-NAME注入眼(-6.7±5.1D)では、対照眼(-16.7±8.4D)より有意に低く、眼軸長の左右差は、L-NAME注入眼(0.32±0.31mm)では対照眼(0.65±0.44mm)より有意に少なかった。またL-NAME(180mM)の注入によるERGの変化は可逆的で、非遮蔽眼に注入した場合、屈折には影響を与えなかったことから、NOは遮蔽近視に関係する網膜内の機構に何らかの役割を果たしていることが推察された。
(III)成長期の角膜障害と屈折異常に関する臨床的考察
角膜白斑が20歳未満に発症した4例と20歳以降に発症した10例を比較すると、眼軸長は前者で有意に長く、従って臨床的にも成長期の網膜像のボケが近視化と関係する可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 不二門 尚: "実験近視研究の現状" あたらしい眼科. Vol12 No10. 1535-1540 (1995)

  • [文献書誌] Takashi Fujikado: "ERG of form depnvation myopia and drug induced antlrpia in chicks" Current Eye Research. 15. 79-86 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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