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1994 年度 実績報告書

眼科領域における新生血管発生抑制および退縮に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671767
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

石橋 達朗  九州大学, 医学部, 講師 (30150428)

キーワード新生血管 / 血管新生 / 内皮細胞 / 周皮細胞 / in vitro / in vivo / 網膜血管
研究概要

新生血管の発生抑制および退縮における周皮細胞の役割についての研究のうち、実験的
脈絡膜新生血管についての検討では以下の結果が得られ、Archives of Ophthalmologyに投稿し、1995年2月号に掲載予定である。
1.光凝固3日目では、新生血管は大部分が内皮細胞のみから成り、未熟な形態をとっていた。その周囲に周皮細胞の核分裂像がみられた。
2.光凝固7日目では、新生血管の内皮細胞を取り囲むように周皮細胞が増殖する。
3.光凝固14日目では、新生血管はかなり成熟し、周皮細胞と内皮細胞の細胞膜の接触や、細胞膜のinterdigitationが多数みられた。
4.以上より、周皮細胞は内皮細胞の成熟、ひいては血管新生に抑制的に働いていると考えられた。
上述したように実験的脈絡膜新生血管については計画どおり実験を行い、論文を作製した。糖尿病網膜症の新生血管については、まだ材料の収集が不十分で現在進行中である。
また眼科領域における血管新生についての著書を編集し、発行した。
(眼科New Insight.Vol.3.眼内血管新生性疾患.石橋達朗編.メジカルビュー社1994年)

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Ishibashi T: "Ultrastructure of retinal vessels in diabetic patients" British Journal of Ophthalmology. 77. 574-578 (1993)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "In vitro血管新生モデルの形態とその応用" 細胞. 25. 82-86 (1993)

  • [文献書誌] 猪俣孟: "形態学的にみた糖尿病眼合併症" 細胞. 25. 180-184 (1993)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "網膜毛細血管の微細構造" 臨床眼科. 47. 1344-1345 (1993)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "糖尿病と血液網膜関門" 治療学. 28. 856 (1994)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "網膜血管の病理学" Diabetes Frontier. 5. 756-761 (1994)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "糖尿病合併症Q&A" 名和田新・梅田文夫編, 332 (1994)

  • [文献書誌] 石橋達朗: "眼科New Insight 3.眼内血管新生性疾患" 石橋達朗編, 137 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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