研究概要 |
1.Spraque-Dawley(SD)ラット(白色、雄、生後8週令)を80lux、緑色光、16時間on、8時間offの環境で2週間飼育した。次いで1800lux、24時間連続照射し、その後、もとの環境に戻した。 2.連続照射後、1時間、3時間、1日から6カ月の長期における抗酸化酵素(Mn SOD,CuZn SOD,GSH-PO)及びサイトカインの一種であるTNF-α及びストレス蛋白の一つと考えられるADFの発現を検討した。 3.光照射によりGSH-POとADFが視細胞内筋および網膜色素上皮細胞に発現することが明らかとなった。 4.培養ヒト網膜色素上皮細胞に光照射を行いin vivo系に類似する環境を再現した。その結果、GSH-PO,ADFの発現を認めた。シグナルの確認はNorthern BlotにてmRNAの発現でもって確認した。 5.プロスタサイクリンの投与によりADF発現の増強と細胞障害に対する防御作用を確認した。 6.結論として生体防御因子としてADFおよびプロスタサイクリンの有効性が実験的に示された。今後、細胞内伝達情報の面より解析を予定している。
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