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1994 年度 実績報告書

悪性腫瘍発生機序におけるパピローマウイルスの分子生物学的関与

研究課題

研究課題/領域番号 06671773
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

中村 裕  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90198242)

研究分担者 黒坂 大次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20215099)
熊谷 謙次郎  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90205162)
キーワード眼科領域 / 悪性腫瘍 / パピローマウイルス
研究概要

角膜輪部および、涙嚢に生じたsquameus cell papilloma(特に涙嚢の場合にはinverted type)の各症例において、まずヘマトキシリン-エオジン染色で、koilocytosisをともなう乳頭状の増殖パターンを認め、後者では、severe dysplasiaを呈していた。次に免疫組織学的に、DAKO社製(米国)抗ウシパピローマウイルス抗体にいずれも陽性所見を特に腫瘍細胞の細胞質において強く認めた。このことから、これらの異型を呈する眼表面及び涙道の乳頭腫において、パピローマウイルス蛋白が証明された。更にDAKO社製(米国)fluorescein-labelled in situ hybridization probeを用いてin situ hybridizationを行ったところ、螢光顕微鏡で陽性所見を呈した。このことから、これらの腫瘍において、パピローマウイルスDNAの存在を証明することができた。
以上の研究を更に進めることによって、眼科領域の乳頭腫、特に悪性化しやすい、乳頭腫を早期に発見し、経過を観察することが可能となりうる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yu Nakamura et al.: "Human papilloma virus DNA detected in case of inverted squamous papilloma of the lacrimal sac" Britisch Journal of Ophthalmology. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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