• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 研究成果報告書概要

神経芽腫におけるトポイソメラーゼ活性と制癌剤感受性

研究課題

研究課題/領域番号 06671786
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児外科学
研究機関北海道大学

研究代表者

佐々木 文章  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (40178661)

研究分担者 高橋 弘昌  北海道大学, 医学部, 助手 (30226881)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワード神経芽腫 / トポイソメラーゼI阻害剤
研究概要

1.神経芽腫細胞株の制癌剤感受性試験:adriamycin (ADR), CPT-11 (SN-38)、etoposid (VP-16)の神経芽腫細胞株に対する制癌剤感受性を調べた。ADRにのみ有効であったのはSK-N-DZであり、ADRとSN-38に有効であったのはGOTO, TGWであった。ADR, SN-38, VP-16に有効であったのはSK-N-AS, SK-N-BE, SK-N-SH, IMR-32であった。
2. CPT-11に対する制癌剤感受性: SN-38に対する制癌剤感受性は10-100μg/mlの濃度では7株中6株で有効であった。1μg/mlの濃度では7株中3株で有効であった。
3. P糖蛋白染色:4/7株でP糖蛋白染色は陽性であった。3/7株では(±)であった。制癌剤感受性とP糖蛋白の発現とは関連がなかった。
4. GST-π染色:すべての細胞がGST-π染色で陽性であった。制癌剤感受性とGST-πの発現とは関連がなかった。
5.トポイソメラーゼI含量と制癌剤感受性:トポイソメラーゼI阻害剤であるCPT-11のIC50とFCM測定によるトポイソメラーゼ含量とは関連がみられなかった。
6. CPT-11の細胞周期に与える影響とトポイソメラーゼI含量の変化: CPT-11接触後神経芽腫細胞はDNAヒストグラム上G2+M期への集積が見られたが、トポイソメラーゼI含量は特に変化がなかった。
7. ADRの細胞周期に与える影響とトポイソメラーゼI含量の変化: ADR接触後神経芽腫細胞はDNAヒストグラム上G2+M期への集積が見られたが、トポイソメラーゼI含量は特に変化がなかった。
まとめ:トポイソメラーゼI阻害剤であるCPT-11は神経芽腫に対し殺細胞効果があった。この効果と、細胞内トポイソメラーゼI含量とは関連がなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐々木文章: "神経芽腫に対するトポイソメラーゼI阻害剤の抗腫瘍効果-薬剤体制因子との関連-" 小児がん. 31(1). 25-28 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐々木文章: "トポイソメラーゼI阻害剤の神経芽腫に対する効果-特にトポイソメラーゼ含量との関連-" 小児がん. 32(1). 17-21 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Fumiaki Sasaki: "Chemosensitivity of topoisomerase I inhibitor to neuroblastoma cells." Jpn J of Pediatric Oncology. 31(1). 25-28 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Fumiaki Sasaki: "Topoisomerase content in neuroblastoma cells and chemosensitivity of topoisometase I inhibitor." Jpn J of Pediatric Oncology. 32(1). 17-21 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1997-03-04  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi