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1994 年度 実績報告書

ミュータンス菌のグルカン合成酵素の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 06671811
研究機関岡山大学

研究代表者

福井 一博  岡山大学, 歯学部, 教授 (70034171)

研究分担者 宮城 淳  岡山大学, 歯学部, 助手 (40243464)
太田 寛行  岡山大学, 歯学部, 助教授 (80168947)
キーワードstreptococcus mutans / glucosyltransferase / 不溶性グルカン / グルカン合成酵素遺伝子 / GTF / GTF遺伝子
研究概要

Mutans streptococci のグルカン合成酵素(glucosyltransferase,GTF)は蔗糖からフラクトースを遊離すると共にグルコースを重合して不溶性粘着性グルカンを合成する。この様な不溶性粘着性を示すグルカン合成は,α-1,6結合を主鎖とする水溶性グルカンを合成する酵素(GTF-S)とα-1,3結合を主鎖とする不溶性グルカンを合成する酵素(GTF-1)との de novo 合成に起因することが知られている。しかし,精製GTF-1酵素がα-1,6グルカンをプライマーとしてショ糖から生成する不溶性グルカンには付着性が無い。このことは,de novo合成される不溶性グルカンにはα-1,6鎖とα-1,3鎖の複雑なネットワーク形成によって付着性が付与されるのであろう。本研究では,GTF-1とGTF-S遺伝子をクローニングし,酵素蛋白の大量発現系を確立し,酵素分子構造と機能並びに不溶性粘着性グルカン合成機能を明らかにすることを目指している。
本年度はStreptococcus cricetus HS-6のゲノムライブラリーをλEMBL3で作成し,プラクハイブリダイゼーションでGTF-S遺伝子を持つ4クローンを分離した。これらの挿入DNA(約12kbp)の制限酵素地図を作成し,GTF-S蛋白の発現を調べた。制限酵素地図はほぼ一致したが,挿入DNAサイズが異なり,3クローンがGTF-S蛋白を発現していた。更に,塩基配列を部分的に決定したところ,挿入DNAにはGTF遺伝子がタンデムに2つ存在することが分かった。次年度では,両GTF遺伝子をサブクローニングし,全塩基配列を決定し,酵素蛋白の大量発現系を作成する。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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