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1995 年度 実績報告書

家兎歯,槽骨,歯根膜および歯牙に対するCO_2レーザーの影響

研究課題

研究課題/領域番号 06671820
研究機関北海道医療大学

研究代表者

賀来 亨  北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60133253)

研究分担者 中出 修  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70188986)
安彦 善裕  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90260819)
キーワードCO_2レーザー / 創傷の治癒 / 歯根膜 / 歯槽骨
研究概要

CO2レーザーの照射による、およびコントロールとして機械的に直径3mmのラウンドバ-による歯槽骨を通して歯牙までおよび歯周組織の欠損を作成し、その治療過程を比較検討した。さらに2週間の経過観察し、4週間までの治癒経過を比較検討した。
歯槽骨を露出させCO2レーザー出力5W、照射時間10秒で象牙質に達する損傷を与え、創傷の治癒の観察をおこなった。機械的な損傷と比較すると周囲歯根膜からの線維芽細胞による修復が遅く、4週間経過後でも炭化層が認められた。組織欠損は肉芽組織で補充されずに残存した状態が続いた。CO2レーザーの影響と思われる所見が認められ、レーザーの損傷部から離れた部位に破骨細胞の出現をみた。レーザー照射された歯槽骨の周囲の骨は核が消失し、腐骨の状態を示し、線維性組織が介在し、腐骨分離の所見が認められた。
ラウンドバ-による損傷と比較すると骨の改造の開始部が明らかに離れていた。コントロールとしてのラウンドバ-による機械的な損傷はレーザーと比較すると肉眼的に損傷の直後では黒変していたが、1週後では黒変は認められず、4週では創傷部の識別が困難であった。肉芽組織による組織欠損の補充も早く、1週間でほぼ完全に補充されている。
両者を比較するとレーザーによる熱の影響がかなり広範囲に影響し、修復も著しく遅延していることが組織学的検索で証明された。
以上の結果はCO_2レーザー照射群では治癒が遅延し、生じた炭化物が治癒を妨げていることが考えられ、臨床応用にあたっては充分な考慮が必要である。
この結果は、本年2月第14回東日本歯学会学術大会で発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihiro Abiko: "apoptotic cell death at tooth eruption in rat molar obsenved in situ labeling of nuclear DNA bragnerkion" J. J. Oral Biol.37. 488-492 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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