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1994 年度 実績報告書

in vitro標本を用いた三叉神経中脳路核ニューロンのイオンチャンネル解析

研究課題

研究課題/領域番号 06671850
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

片倉 伸郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20185804)

キーワードラット / 三叉神経中脳路核 / スライス標本 / 閉口筋 / 筋紡錘 / 歯根膜機械受容器 / 多極性ニューロン / 偽単極性ニューロン
研究概要

本年度は脳幹内での三叉神経中脳路核ニューロンの分布と形態を検索し合わせてスライス標本の切断方向を検討するためにニッスル染色法を用いて幼若および成熟ラット脳幹の組織標本を作成し観察した。さらに、閉口筋である咬筋、または歯根膜機械受容器からの求心性線維を含む下歯槽神経に逆行性トレーサーであるhorse-radish peroxydaseを投与して、前者では筋紡錘支配、後者では歯根膜機械受容器支配するそれぞれの三叉神経中脳路核ニューロンの脳内分布を検索した。その結果、これまでの報告通り、三叉神経中脳路核ニューロンには偽単極性ニューロンと多極性ニューロンが存在することを確認し、さらに、歯根膜機械受容器支配する三叉神経中脳路核ニューロンが吻尾側方向に分布する三叉神経中脳路核内でも、特に尾側半分に多く分布していることを観察した。
組織標本で検索した結果は、スライス標本を作成する上で貴重なデータを提供した。三叉神経中脳路核は吻尾側方向に細長く分布する核であるために、150μm前頭断で標本を作成すると幼若ラットでは一切片上にごく限られた数の細胞しか観察されなかった。一方、水平断では、三叉神経中脳路核の長軸方向に一致して切片を作成できたときは数多くの細胞を含むことが出来た。ただし、水平断では方向の選択微妙な調節が要求される。一方、逆行性トレーサーを使用した実験結果から歯根膜機械受容器支配する三叉神経中脳路核ニューロンが尾側半分に集中していることが判明したのは大きな収穫であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Katakura,N.: "NMDA-induced rhythmical activities of the hypoglossal motoneurons in an in vitro brainstem-spinal cord preparation from newborn rats." Neurosci.Res. Suppl.19. S176 (1994)

  • [文献書誌] Katakura,N.: "NMDA-induced rhythmical activity in Xll nerve of isolated CNS from newborn rats." NeuroReport. 6(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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