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1994 年度 実績報告書

唾液腺水分泌のカルシウムイオンとcyclic AMPによる細胞内分子的制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 06671856
研究機関広島大学

研究代表者

柴 芳樹  広島大学, 歯学部, 教授 (90110452)

研究分担者 杉田 誠  広島大学, 歯学部, 助手 (50235884)
広野 力  広島大学, 歯学部, 講師 (10199135)
キーワード唾液腺 / 水分泌 / カルシウムイオン / cyclic AMP / イオンチャンネル / 蛍光色素
研究概要

平成6年度は,まずアセチルコリンによる水分泌と蛍光色素分泌との相関とその分泌機構を明らかにし さらに細胞内カルシウムイオンの変化との関係を調べた。
1)唾液腺からの分離腺房細胞からの蛍光色素カルセイン分泌に対する自律神経作動薬のうちカルバコール,ノルアドレナリン及びα作動薬が顕著な効果を示した。この効果は,レセプターレベルでの拮抗薬の抑制効果と一致していた。
2)副交感神経作動薬カルバコールによる蛍光色素分泌に対し,単独では効果を示さないβ交感神経作動薬であるイソプロテレノールは増強効果を示した。
3)蛍光色素の分泌増強効果を示す自律神経作動薬が,細胞内カルシウムイオン濃度を増加させ,その濃度依存性は両者で良く対応していた。
4)水分泌時の腺房細胞の形態変化をコンフォーカルレーザー顕微鏡で明らかにしつつある。水分泌刺激直後に腺房細胞は一過的に収縮し,この収縮と分泌との関連を調べている。
5)蛍光色素分泌の異なりアミラーゼ分泌は,β交感神経作動薬であるイソプロテレノールで増強された。
6)パッチクランプで調べたところ,腺房細胞のイオンチャンネルは副交感神経作動薬カルバコールで顕著に開放され,現在分泌との関連について調べている。
7)還流唾液腺からの蛍光色素の分泌は分離腺房細胞からの分泌と異なり水分泌刺激直後に一過的であった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 杉山誠: "ラット顎下腺からの唾液分泌に対するギャップ結合細胞間連絡の影響に関する研究" 広大歯誌. 26. 1-6 (1994)

  • [文献書誌] Shiba,Y.: "Scanning electron microscopic study of the regeneration of taste buds and dermal papillac in the barbels of Corydoras aeneus." J.Hiroshima Univ.Dent.Soc.26. 7-13 (1994)

  • [文献書誌] Sasaki,Y.: "Delayed inhibition of gap-junctional intercellular communication in the acinar cells of rat submandibular glands induced by parasympathectomy and cholicrgic agonists." Comp.Biochem.Physiol.110A. 57-64 (1995)

  • [文献書誌] Hirono,C.: "Different localization of 21-kDa and 27-kDa gap-junction proteins in rat salivary glands." Histochemistry.103. 39-46 (1995)

  • [文献書誌] Sugita,M.: "Involvement of intracellular calcium ions in the release of fluorescent dye calcein by cholinergic and alpha-adrenergic agonists from rat parotid acinar colls." Pfluger Arch.(1995)

  • [文献書誌] Sugita,M.: "Gap junctional intercellular communication and salivary secretion of amylase and calcein in rat parotid glands." Progress in Cell Research. 4. 313-316 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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