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1995 年度 実績報告書

リコンビナントシスタチンの大量生産・機能改質ならびに有効利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671872
研究機関日本歯科大学

研究代表者

斉藤 英一  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (40120662)

研究分担者 伊勢村 知子  日本歯科大学, 新潟短期大学, 教授 (10112963)
キーワードシスタチン / カテプシン / システインプロテアーゼインヒビター / リコンビナントプロテイン / PCR増幅 / キメラシスタチン分子 / 発現ベクター / タンパク質工学
研究概要

シスタチン分子のカテプシン群(B,H,Cなど)に対する阻害機能部位を検索するために、本年度は組換え型キメラシスタチン分子の合成に着手した。Polymerase Chain Reaction(PCR)法によりキメラDNAセグメントを合成する方法を発明し、シスタチンSとシスタチンCの第一エクソンをそれぞれ交換した2種のキメラシスタチン分子(S1C2C3;S/exon1-C/exon2-C/exon3,C1S2S3;C/exon1-S/exon2-S/exon3)を大腸菌で発現させるとに成功した。組換え型シスタチンS1C2C3はQ-SepharoseとSephacry S-200のカラムで比較的簡単に精製が可能で、シーケンサーによりアミノ末端領域15残基の配列はSSSKEENRIIPGGIY-であると分析された。この実験結果はシスタチンSのシグナルペプチドがキメラシスタチン分子を大腸菌で発現・分泌させる場合でも有効であることを示す。シスタチンC1S2S3は予想に反し発現量が低レベルであったため精製に至っていない。新たな発現ベクターを構築中である。組換え型シスタチンC1S2S3はカテプシンH,Cを天然型シスタチンCとほぼ同程度の強さで阻害したが、カテプシンBに対する阻害活性は天然型のシスタチンCよりも1000倍程度低下していた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斉藤英一, 伊勢村知子: "シスタチンS/シスタチンC雑種遺伝子の構築と大腸菌による発現・分泌" 生化学. 67. 847 (1995)

  • [文献書誌] 斉藤英一, 伊勢村知子: "遺伝子工学によるシステインプロテアーゼインヒビターの機能変換" 第30回有機合成化学協会関東支部シンポジウム講演要旨. 111-112 (1995)

  • [文献書誌] E. Saitoh and S. Isemura: "Proteases involved in cancer" Michiya Suzuki and Takaki Hiwasa, 5 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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