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1994 年度 実績報告書

歯周組織破壊におけるNitric Oxideとその制御メカニズムに関する研究 -実験的歯周炎を介したinducible-NOSの炎症反応への関与-

研究課題

研究課題/領域番号 06671924
研究機関明海大学

研究代表者

池田 克己  明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)

研究分担者 市村 光  明海大学, 歯学部, 助手 (00232413)
下島 孝裕  明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
キーワード歯周組織破壊 / 一酸化窒素(Nitric Oxide:NO) / 多形核白血球 / NO^-_2 / NO^-_3 / NOSインヒビター
研究概要

炎症性の歯周組織破壊における一酸化窒素(Nitric Oxide:NO)の関与とその制御メカニズムを検討する目的で、平成6年度は実験的歯周炎を介した評価系により、以下の実験結果を得た。
実験的歯周炎モデルは、Hunterらの方法に準じ、Sprague-Dawley系ラットの歯肉にgroup A streptococcus由来の細胞壁成分(peptidoglycan-polysaccharide fragments:SCW)をPBSで可溶化し、これを片側下顎切歯部および大臼歯部にそれぞれ300μg/50μlおよび100μgl/10μlの接種によって作製した。その結果、臨床所見として接種後2〜3日で当該歯肉に著明な発赤・腫脹が観察され、その後は経日的に軽減する傾向を示した。また、病理組織学的所見においては、接種後3時間ですでに多形核白血球の浸潤が観察され、その後、経時的にその数は増加する傾向を示した。そして、48時間以降ではマクロファージの浸潤が著明に観察された。これらの所見から接種後3日までを急性期、4〜7日を慢性期とした。急性期および慢性期の歯肉組織をそれぞれ採取し、培養上清中のNO_2/NO_3産生量を比較検討した結果、それぞれ対照(SCW非接種部歯肉組織)を比べ、急性期で12〜15倍、慢性期で9〜10倍量の産生を示した。また、SCW接種後、NOSインヒビターであるN^G-monomethyl-L-arginine(NMMA)を連日接種(30mg/kg body weight)した系では、歯肉の腫脹を基準とした比較において、その症状に明らかな軽減が観察された。しかしながら、NMMA接種による炎症性細胞浸潤への影響は観察されなかった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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