研究概要 |
1.応答速度100μsec,出力2.8KNと高速かつ強力なピエゾアクチュエータを利用して働撃荷重発生装置を作製した.そして入力制御信号(0〜5V)に対する変位出力(0〜50μm)を計測して装置の動特性を調べた.その結果,高電圧増幅器の遅れのために50Hzを越える高周波数領域での周波数応答が落ちるものの、荷重波形としては特に問題はなく、試作した荷重発生装置は本研究の目的に十分な性能を持っていることが確認された。 2.金属射出筒および射出ノズルを製作してポーセレン泥微滴射出装置を試作した.まず蒸留水を試料として射出実験を行ったところ、射出ノズルにあまり依存せずに安定した射出が可能であることが確認された.さらにポーセレン泥微滴射出実験を行ったところ、ポーセレン泥槽に最初に装着した泥がなくなるまで連続してポーセレン泥微粒の射出が可能となった。 3.射出されたポーセレン泥の粉液比は駆動電圧および駆動波形により影響を受け、最も良い条件下で約60%であった.しかし粉液比を安定させて射出できるようにするには、さらに改良が必要と思われた. 4.ポーセレン射出装置を3次元モデリングマシンのCAMM-3に組み込み、XY面内で被作物のスキャンを行って,3次元形状の作製を試みた.形状としては円形形状をプログラムして射出したが、対象面からポーセレン微粒がはじかれる現象が生じた.これは,粉液比が十分高くないことを意味しており、粉液比の向上についても,さらなる改良が必要であることが分かった。
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