研究課題/領域番号 |
06671965
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
新谷 明幸 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10119208)
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研究分担者 |
今井 英一 昭和大学, 歯学部, 助手 (40255881)
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 助手 (10196694)
古屋 良一 昭和大学, 歯学部, 教授 (80092435)
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キーワード | 咬合小面 / 咬合接触 / 咬合力 / プレスケール |
研究概要 |
1. 天然歯列を有する被験者の平行模型より咬合小面を分析する方法として、万能投影機を用いてトレースする従来の中野の方法は多大な労力を必要とするために、画像入力システムを用いて直接パーソナルコンピュータに取り込み、分析する方法を検討した。 2. 咬合記録材として従来より多用されているブラックシリコーンと最近市販されている付加型シリコーン咬合採得材を用いて、接触面積の差異、再現性などを検討した。ブラックシリコーンに比較して、付加型シリコーン咬合採得材は色調が薄いために、境界部分での判定にばらつきがみられたが、画像処理での閾値操作によって、実用上問題ないと考えられた。 3. 画像入力した平衡模型の咬合小面と咬合記録の咬合接触像の重ね合わせを試みた。平衡模型と咬合器録を別々に採得した場合、両者を正確に重ね合わせることは困難であった。そこで、付加型シリコーン咬合採得材は弾性ひずみや永久ひずみが小さく、寸法安定性に優れている点に着目し、この材料を用いて咬合記録を採得し、これに石膏を注入することにより同時に平衡模型を製作し、咬合小面と咬合接触像を重ね合わせる手法を現在検討している。 4. プレスケールによる咬合圧測定はややばらつきが大きく、各咬合小面ごとに咬合分圧を定量的に測定するにはやや難があり、相対的な表示の方が適切と考えられた。 5. 前歯部の開口症例について、犬歯部のガイドを変化させた際の咬合接触状態、下顎運動経路、咀嚼筋筋電図などの変化について総合的に検討し、報告した。
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