• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

顎関節症患者の顆頭運動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671970
研究機関日本歯科大学

研究代表者

波多野 泰夫  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (20130693)

キーワード顎関節症 / 下顎限界運動 / パントグラフ記録 / 治療効果 / 運動変化 / 顎頭運動制限 / スプリント治療 / パントグラフ改造
研究概要

平成7年度には、既に6年度に購入した設備備品、市販型のデナ-・ノイマチック・パントグラフに必要な諸改造を加えるとともに記録用紙を選定した。そのうえで顎関節症患者20名について顎運動をスプリント治療の前後について記録し、比較分析した。
1.顆路全景を観察可能とする記録板のサイズは、正常者20名での平均値に標準偏差を4倍した値を加えて算出した。後方記録板の前後径で現行の22ミリに対して28.5ミリであった。これにより正常者の30%で測定が不可能であったものが解決された。前方記録板の幅径では現行の28ミリを35.5ミリとすることで正常者の40%で測定が不可能であったものが解消された。
2.クラッチの後方滑落は滑走面を10ミリ後方に延長することにより全ての被験者で問題無しに記録できるようになった。
3.描記紙については試行錯誤の結果、心電図用の感圧紙が描記性・保存性に優れるようであったので使用した。
4.顎関節症患者の術前のデータでは正常群の顆路に比較して顆路の長さの個体差が大きかった。平均値は差がみとめられなかった。これは症例によっては顎関節が過剰運動しているためと考えられる。
5.患者群の術後のデータでは術前の顆路の短いものでは術後には大きな改善を示した。改善率は顆路の短い患者ほど大きくなる傾向が認められた。
6.顎関節症患者において術前に顆路を調べることは顎関節症の治療において回復率を示す、意味から意義が大きいと考えられる。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi