研究概要 |
チタンフレームに直接キャスタル・セラミックス(O.C.C.)を鋳込んだ場合,チタン酸化層が透過し,黒ずんだ色となり実用に適さないことが明らかとなった.このことはチタン焼付用低溶オペーク陶材でマスキングすることで解決した.しかしチタン-オペーク陶材-O.C.C.の複合体を製作するとき問題となるのは,これら3者の熱的挙動を解明することが必要となる.特にO.C.C.が結晶化を終了するまで数回の熱サイクルと長時間の熱を受けるチタン,オペーク陶材およびキャスタブル・セラミックス(O.C.C.)の熱的挙動を示差熱分析(TG,DTA),熱膨張分析装置(TMA-320)を用いて計測した. またO.C.C.の結晶化処理温度に依存する破壊靱性値,曲げ強さと3点曲げ,マイクロビッカース硬度計を用いて計測した.またクラック伝播の過程をイオンエッチング法による電顕観察を行った.これらの結果は現在とりまとめ中である. これら3者の熱変動は有限要素法(プログラム-(マーク・メンタット)を使用し,現在解析中である.
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