• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

顎顔面の形態形成過程における骨形成タンパク質の発現と作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671993
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岩城 博  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70107308)

研究分担者 大井田 新一郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (10114745)
キーワード骨形成タンパク質(BMP) / BMPレセプター / TGF-βスーパーファミリー
研究概要

我々は、骨形成タンパク質(Bone Morphogenetic Protein、以下BMPと略す)の作用メカニズムを解明するため、BMP遺伝子およびBMPレセプター遺伝子のクローニングとそれらの発現の検索を行ってきた。昨年度までに我々は、3種類のヒトBMP遺伝子(BMP‐2,‐4,‐6)、2種類のラットBMPタイプIレセプター遺伝子(タイプIA,IB)をクローニングし、既に報告した。さらに本年度に入り、ラット歯髄細胞株RPC-C2Aより作製したcDNAライブラリーから、BMPタイプIIレセプターと思われるクローンも単離しており、現在その解析を急いでいる。これらのうち、BMPタイプIレセプター遺伝子について、ラットの皮下にBMPを移植し、異所性に誘導した骨形成組織においてその発現を検索した。その結果、タイプIAレセプターおよびタイプIBレセプターは、異所性骨形成における異なったステージで発現し、機能していることが示唆された。さらに、TGF-βやアクチビンといったBMP以外のTGF-βスーパーファミリーのリガンドに対するレセプターの遺伝子も同時に発現していることを確認し、異所性骨形成過程においては、BMPだけではなく、他のTGF-βスーパーファミリーに属する因子も重要な役割を担っていることが示唆された。
現在、これらの遺伝子をプローブとして、発生過程および新生児ラットの顎顔面における発現をin situ hybridizationにて検討中である。

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi