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1995 年度 実績報告書

顎骨再建におけるジルコニア分散結晶化ガラスの臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06672018
研究機関昭和大学

研究代表者

倉地 洋一  昭和大学, 歯学部, 助教授 (70112729)

研究分担者 真鍋 真人  昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)
キーワードジルコニア / 生体活性セラミックス / 人工骨 / 顎骨再建 / 結晶化ガラス
研究概要

顎口腔領域の腫瘍、外傷、嚢胞などの疾患により生じた骨欠損の形態および機能の回復に、人工骨を応用する研究が盛んになってきている。人工骨材料としては、ヒドロキシアパタイト、結晶化ガラス等の生体セラミックス材料が生体親和性に優れ、骨組織と直接結合する材料として注目されてきている。われわれも結晶化ガラスの生体応用を目的として家兎を用いた動物実験を行い、生体親和性に優れ、骨組織と直接結合することを確認した。しかしながら、この材料を人工骨材料として臨床応用するには、器械的強度に問題がある。そこで、bioinerな材料であるジルコニアセラミックスの高い機械的強度に着目して、結晶化ガラスとの複合材を人工骨材料として臨床応用するために本研究を計画した。実験材料はジルコニア30vol%含有結晶化ガラス(ZP)で、これを直径4mm高さ3mmの円柱状にして、成熟家兎の下顎骨に埋入した。なおコントロールとして結晶化ガラス直径4mm高さ3mmの円柱状のものを埋入した。術後2、4および12週に動物を屠殺して顎骨を摘出し、リゴラック樹脂に包埋したのち薄切研磨切片を作成し、トルイジンブルー染色を施して光顕にて観察した。結果として2週においてはZP表面の一部に幼弱な網目状の骨組織が形成され、4週でその骨組織は増量肥厚し、12週ではZP周囲の骨組織は成熟して層板状構造となり大部分が直接骨組織と結合していた。一方、コントロールの結晶化ガラス群もほぼ同様の所見を示していた。このことから、ジルコニア分散結晶化ガラスは骨組織に高い親和性を有し、直接骨組織と結合することが示された。今後、この材料を用いて顎骨再建術のモデル実験をビ-グル犬を使用して行い、臨床応用に寄与する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 倉地洋一,真鍋真人他: "腸骨移植により再建した下顎骨へBranemarkインプラントを応用した症例" 昭和歯学会雑誌. 15. 145-152 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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